8.22.2015

Koki and his buddies - EXP the band - is making strides




Koki and his buddies - EXP the band - is making strides.

PRI the World's recent radio show, a part of Global Nation, "Bootstrapping their own K-pop band - in New York City" captured their essence well.

Their second single, "Nolja Let's Party" is on iTune now and they are singing in Korean!

They are hosting video dance party.

They were on Taiwan's TV (!?!)

And, overall, far more supportive voices now than criticism. The tide has turned.
Accepting differences? Embracing diversity? Result of collaboration? I say "yes" to all.

Yeah, keep going boys and girls!





http://www.pri.org/stories/2015-08-18

Texas had waken up to solar

Yep, when even "Wall Street Journal" writes about "Texas Solar Boom"...and it concludes the article with "I'm not one of those big tree hugging people...In places like this...solar makes sense.", we know this is another confirmation that we have passed the TX solar's tipping point quite sometime ago.

If Saudi Arabia is embracing solar big time, why not Texas?

http://www.wsj.com/articles/next-texas-energy-boom-solar-1440149400

8.15.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---19

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以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


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テスラ・ストーリー(その6)



今までは、こんな
強い感情を持つどころか、それほど気にも留めていませんでした。でも、最近、かなり時間を使っていろいろ学んでみると。。。ガソリン車の将来が明るいと思っている人は、誤った情報を見聞きして誤解しているか、それが自分の懐を潤してくれているか、救い難いほど頭が古いか、政治的なことを鵜呑みにして酔っているか、全くやな奴かのどれかとしか考えられないな〜と思えます。両手を上げてガソリン車を応援するなんて、上の5つのうちどれかじゃなければしないはず。そう思いませんか?


ガソリン車と電気自動車の戦いは、もう決着がついています。続いているのは、時間との戦いです。石油業界が生死をかけて遅らそうとしていて、難航していますが、このまま遅らせ続けられないでしょう。しばらくしたら、「油まみれのフッドは古い、うるさい加速も古い、熱いエンジンも古い、オイル交換も古い」と、みんな気づき始めるはず。ハイキング トレイルにゴミを撒き散らし、飛行機の中でタバコを吸い、分厚い紙の束をゴミ箱にポイ捨てするのと同じように、
ガソリン車を運転することに、回りのみんなが嫌〜な目を向けるのも時間の問題です。2050年に、孫を連れて古い20世紀のガスステーションにフィールドトリップに行き、どんな仕組みになっていたのか説明するなんて想像すると笑えます。



ズームアウトしてみると


ドラゴンの炎を利用する術を学んで、人類はモダンな世界を築きました。私たちは、今まだ燃やす時代に生きています。でも、前進する時が来ました。掘り起こした遺産を食い潰すのをやめて、仕事を見つけなければんなりません。責任のある大人のやり方で、継続維持できる方法でエネルギーをつくる時が来ました。


前にも出したタイムラインにある、未来の再生可能エネルギー世界(黄色いゾーン)は:

1) ほとんどのものは、電気で作動する


2) ほとんどの電力は、持続可能なリソースでつくる


太陽光、風、地熱、水などで作る電気で動く世界です。燃やすのはもうおしまい。









私たちは、ステップを踏みながら、この世界へ移行中ですが、エネルギー・ストーリーの最後にあげたように、今、緊急に対処しなければならない2つの問題は:

1) 発電は莫大でかなり汚い

2) 輸送セクターは莫大で、全くほとんど汚い


このポストでは、そこから先、2)の自動車問題にズームインして、どうしてそうなったのか、どうしてそのままの状態が続いているのか、そして、どうしてそれがとうとう変わる瞬間を、目にすることができそうなのかを探ってきました。


このポストでは、1)には触れませんが、イーロン・マスクが関与するソーラーシティとテスラは、発電問題も解決しようと道を切り開いています。ソーラーシティは、マスクがアイディアと資金を出して、マスクの従兄弟が率いる、全米一のソーラーシステム施工会社です。パワーウォールはテスラの新製品、固定バッテリーパックです。パワーウォールとソーラーシティについて、ミニポストを書いたので、興味のある人は見てみてください。


まだそれほど知られてはいませんが、ソーラーシティのソーラーパネルシステムを、テスラのバッテリーパックにつないで、太陽光でつくる電力だけで、家庭生活も、車を走らせることもできる道が開かれつつあります。黒い化石燃料の道から、誰でも出たい人は出れるよう、小さいyellow brick road(黄色いレンガの道、オズの魔法使いから)を、マスクと彼の会社は作りつつあるのです。こういったモダンテクノロジーのおかげで、私たち個人、ビジネス、そして、都市全体が化石燃料なしで動いていけるのなら。。。燃やす時代の終わりはそこまで来ている、その兆しが見える、そう思うのです。



世界を変えるには?


テスラについて学ぶことは、車や車会社を理解することなどではありません。変化がどうやって起こるのか、また、どうして変化が頻繁に起こらないのかを理解することです。


私たちは、本能的に、テクノロジーや社会規範、社会運動、アイディアなどは、時と共に前進すると思いがちです。あたかも、こういったものがいかだか何かで、前進という川の流れに乗っているだけと思っているのではないでしょうか?私たちは、時の流れ=進歩とすぐ結びつけてしまうので、”未来”という言葉を聞くと、今の世界から進歩した、もっと良い世界と思ってしまいます。



しかし、実際は、もっと進歩した”未来”が来るのであれば、それは、何人かの勇敢な人々が、彼らの強い意志と行動力で、”未来”をもたらしてくれるからです。”現在”は進んだ”未来”を暖かく迎えてはくれません。なぜなら、”現在”は、分厚くて重い”過去”のアイディア、”過去”の規範、”過去”のテクノロジーで回っているからです。使えることが証明されている事を、微調整したり、少し変えて繰り返し使うことはよくあり、それを、”未来”へ進んでいるように錯覚しがちですが、実の所、”過去”に磨きをかけているだけです。



本物の変化が起こる時は体で感じます。イノベーターが、スゴイ勢いでキャノピーに突っ込んでいくのを目にすると、独特なスカッと爽快な感動を覚えます。私(ティム)は、2007年にスティーブ・ジョブズがiPhoneを紹介した時、その爽快さを味わいました。その瞬間までは、お馴染みのブラックベリー、ノキア、レーザーなどが、最先端のテクノロジーだと思っていましたが、これらがいかに過去に埋もれた電話機なのか、ジョブズのキーノートが目を開かせてくれました。iPhoneを見て初めて、いかにブラックベリーが駄目なのか気づくのです。同じ思いを以前もしたことがあります。誰かがコンピューターのワードプロセッサーでタイプしているのを初めて見た時、ラインの最後の方で、タイプが端に届こうとすると、最後の言葉は、魔法のように下の段に飛んで行くのに感動しました。その日の朝は、普通に見えたタイプライターが、急に大昔の代物に思えたものです。初めてiPodを見た時にも、それまでなんとも思わなかったCDの束が、急にとてつもなくダサく、効率の悪い代物に思え辟易したのを覚えています。



先月テスラモデルSをテストドライブした時、また同じ思いをしました。その日の朝、私(ティム)は、ピカピカ新車のレンタカーを運転して、テスラの工場に向かいました。見学を終えて工場から離れる時にも同じ車だったのに、急に1982年型を運転しているような錯覚を覚えたのです。Matthew Inman(マシュー・インマン)がどうして彼のモデルSを、”マジカルスペースカー”と呼ぶのかその時わかりました。だって、まさにそう感じるんです。新しい革新的なテクノロジーは、そう感じさせてくれます。私たちのモダンな社会が、今のように進歩してきたのは、浮かんでるだけで自然に進歩する川の流れに乗っているからではなく、勇気ある人や会社が、みんなをあっと驚かせたり、呆然とさせたりして、その度に飛躍させてきたからなのです。


しかし、こういった世界が変わる瞬間は、静かにスムーズに世の中に滑り込んできてはくれません。未来へリープさせてくれる
ディスラプターは、キャノピーに突っ込んでからも、登り続けられるよう戦い続けます。”現在”の世の中で、ぶらぶらしていたい”過去”は、”未来”が”現在”へ飛び込んでくるのを嫌います。だって、”過去”の正体がバレてしまうのです。”現在”じゃなくって本当は”過去”だって。。。だから、新しくて革新的なテクノロジーは、敵意を持って迎えられます。”現在”の顔をした”過去”が、”未来”を作ろうとするディスラプターを、まだ芽が小さいうちに、勢いがついて広がってしまう前に、なんとしてでも潰してしまおうとします。ディスラプターが一旦足がかりを掴んでしまうと、あっという間にそのアイディアが広がり、ゲーム自体が変わってしまうのを、”過去”はよく知っているのです。一旦バランスが傾き始めたら、それまでディスラプターを潰すことに加担していた皆も、”過去”を捨て、あたふたとディスラプターを模倣し始め、”未来”作りに走るのです。


テスラは、今まさに、その戦いのど真ん中にいます。



自動車業界を変えようと言う考えは、電気自動車のことをしょっちゅう考えていたイーロン・マスクの頭から出てきましたが、彼も一人では殆ど何もできませんでした。実現させるためには、彼の考えをスケールアップしなければならなかったのです。それをテスラで達成しようとしています。電気自動車について、しょっちゅう考えている11,000人の従業員からなる、スーパーブレインに動かされる会社、それがテスラです。



変化は慣れ親しんだランドスケープからは生まれません。変化は、それ自身のランドスケープを作らなければならないのです。テスラが取り組んだチャレンジが巨大な理由の一つです。ヘンリー・フォードは車を作っただけではなく、車ってどんなものなのか定義するランドスケープを作りました。それ以後、自動車会社はフォードの作ったランドスケープの中で働いてきました。マスクがフォードについて語った言葉をもう一度出しましょう。「フォードは何か障害があれば、それを避けるか乗り越える方法を見つけてきて、事を成し遂げることが出来た男だった。彼はカスタマーが本当に必要としていることにフォーカスし続けた。彼ら自身何が必要かわかってない時でさえだ。」マスクとテスラは、これと全く同じことをやろうとしています。長距離ドライブをするのに必要なチャージステーションが十分になかったら、スーパーチャージャーのエネルギーネットワークをつくる。リチウムイオンバッテリーが高価だから、スケーラビリティが頭打ちになるのなら、ワールドサプライを2倍にする工場を建てて値段を下げる。「Just get it done.」


しかし、「世界の持続可能な輸送手段へのシフトを加速する」という壮大なゴールを掲げ、「新車全体の半分は電気自動車」になって初めて勝利を認めるという、遥か彼方の目標に到達するには、素晴らしい自動車会社を一つ作るだけじゃ足りません。そんな凄いゴールを達成するには、テスラ自身がスケールアップしなければなりません。


どうやって? 
テスラは、並外れて優れた車を作って、人々の車に対する期待そのものを変えようとしています。新しくなったみんなの期待に添えるように、他の自動車会社が変わって行けば、スケールアップが加速します。また、テスラは、優れた車を作る過程で、電気自動車の数々の問題を解決してきましたが、発明したり学んだことを、他の自動車会社も使えるようシェアしています業界のトップにのし上がろうとする会社は、自社のイノベーションシークレットを固く守ろうとしますが、テスラの目標は、業界全体をトランスフォームすることです。だから、開発した先端技術を守るどころか、2014年には、使いたい人は誰でも使えるように、自社の特許を全てオープンにしたのです。


テスラが当面目標に掲げている年間生産台数50万台は、業界全体の年間総生産数の0.5%にしか過ぎないと言って、他の自動車会社はテスラのミッションに批判的ですが、マスクはそれに対して、「テスラ自身がもたらすことのできるインパクトはかなり小さいものだ。我々は人々の認識を変えることはできるかもしれない。しかし、それだけでは世界は変わらない。でも、多数の人がモデル3を買おうと決めれば。。。走行距離、ハンドリング、加速も全てガソリン車より良く、そして手頃な値段だから、絶対こんな車を買いたいと、みんなが思うようになれば。。。他の自動車会社はもう言い訳できないと気づくはずだ。そして、彼らも本腰を入れて、自社の電気自動車プログラム開発に多額の投資をするようになる。間接的に競争を引き起こすことで、テスラがカタリストとなって、業界全体を何桁倍も電気自動車へシフトしていくことできる。」


そうです。こうやって、一人の頭の中で生まれたアイディアが、巨大な業界全体と人々の間に広がり、世界は変わるのです。変わった後は、だれもが電気自動車のことをしょっちゅう考えることでしょう。



何か間違えているかもしれないし、予想もしない事が起こるかもしれません。でも、私(ティム)が見て、読んで、話しあった所では、テスラは本当にそのミッションを成し遂げて、世界を変えそうに見受けます。「accelerate the advent of sustainable transport by bringing compelling mass market electric cars to market as soon as possible」「(できるだけ早く、皆が認めるようなEVを市場に出し、)世界の持続可能な輸送手段へのシフトを加速すこと」。もし、モデル3が、彼らが語るような素晴らしい車だったら、どう考えても、EVが一般の車になる時代をズーッと早めること間違いなしです。ということは、その結果、今から50年先は、このままで進んでいくのに比べて、大気中の二酸化炭素量は減るだろうし、都市のスモッグは少ないだろうし、地球の気温も低いだろうし、かわいそうなポーラーベアも、またアシカを食べることができるだろうし、その他、私たちの生活に良い影響を与えてくれることが
もっとたくさん起こるだろうと思います。正面切って世界を変えるって、こんな事を言うのでしょう。


一方、マスクは、週2日この偉業に尽力しています。週の残りは、人類をマルチ プラネタリー スピーシーズ(複数の惑星に住む種)にしようと試みています。達成するのがとてつもなく大変な
テスラのミッションも、この壮大なゴールに比べると、グレープ フルーツスタンド(屋台)を出すほどの簡単なことに思えてしまいます。



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ティムのオリジナル(英文)


8.14.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---18

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以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


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テスラ・ストーリー(その5)



怒った巨人



”ガソリン車時代は終わり、将来はEVの時代になることは明白


自動車業界はこの状況にハッピーではありません。まるで、"カップケーキをおいしそうに食べている子供に、親が野菜を無理やり食べさせようとしている"かのように反応しています。


では、石油業界はどうでしょう?


自動車業界は、嫌でも我慢してEV作りに方向転換し、大きな山を乗り越えれば、また繁栄することができますが、石油業界はそうは行きません。世界中で採掘される石油の45%は輸送セクターで使われていて、中でも、先進国ではこの割合はもっと高い。アメリカでは石油の71%は輸送セクター、そのほとんどが自動車
に使われています。だから、もし、EVが本格的に受け入れられるようになって、ほとんどの車がEVになってしまったら、石油業界は破滅してしまうのです。


自動車業界がカップケーキを食べている子供で、親が野菜を無理強いしているのなら、石油業界は、同じようにカップケーキを食べている子供でも、親はカミソリの歯を無理強いしているようなものです。自動車業界は、
野菜に抵抗してかんしゃく玉を爆発させても、そのうち嫌々ながら折れてしまうでしょうが、石油業界は、抵抗して親の生目を抜き取ろうとします。だって、石油業界にとっては生きるか死ぬかですから。


石油業界は、EVをまさしくカミソリの歯だと思っています。巨大な業界が、命をかけて戦わずして、おとなしく諦めてカミソリの歯を飲むわけがありません。


以前タバコ業界も、風向きか変わって立場が悪くなってきた時に、できるだけ長く、パワフルでいられるように、あらゆる手段を使って猛烈に戦いました。同じ様に、
石油業界も、あらゆる手段を使って戦っています。


こんな場合、
生き延びようと這いつくばっている業界は、先がないことを熟知していることがほとんどです。でも、そうこうしている間もまだお金は入り続けるので、できるだけその最後を延ばそうとします。一般大衆が状況をはっきり理解して、業界を拒否するようになるまで、また、政治家が業界の活動を規制して、お金の流れが止まるまで、儲けが続くのです。時間はまさしくお金ですね。


どうやって長く生き延びつづけるか、そのやり方はいつも同じです。人々が混乱して戸惑うように間違った情報を流し、それを政治化して政党に結びつける。国を二分して、業界に反する側に賛成すれば、自分の政党を裏切ってるような居心地の悪さを感じるように仕向けるのです。


人々を混乱させるのに、ほとんどの科学者が既に同意していることを、まだ見解がまとまってなくて、真剣な討議が引き続いていると思わせるずる賢いやり方がよく使われます。
人間の行為が地球温暖化を引き起こしていると、97%の科学者が同意しているのに(グリーンの点線)、あらゆる所でまだ意見が戦わされていると見せかけているので、まだ人々は、科学者の意見もマチマチだと思い込んでいます(ピンクの棒グラフ)。


http://skepticalscience.com/97-percent-consensus-cook-et-al-2013.html


数十年前も同じやり方が使われました。98%の科学者がタバコを吸うのは肺がんを引き起こす原因になると言っていた時も、タバコ業界は、何人かの科学者を買収して反対意見をそれらしく言わせ、長い間、タバコが害になるかどうか科学者たちは"同意していない”と、一般大衆に思わせ続けました。その時”タバコは害じゃない”と言っていた科学者たちの内の何人が、一世代後の今、"地球は温暖化していない”と唱える科学者になっているか、Merchants of Doubt という本に詳しく記されています。全く同一人物たちがです。。。


1990年、カリフォルニアの排ガスゼロ規制ができて、
EVを作らなければカリフォルニアで車を売れないことになりました。石油業界にとって、これは小さい腫瘍、大きく危険になる前に、早く切り取って捨ててしまわなければならない腫瘍でした。しばらくして、規制に反対する声が上がりました。“Californians Against Utility Company Abuse” (CAUCA)”公益事業会社の虐待に反対するカリフォルニアン”という、草の根キャンペーンです。キャンペーンは、州が提案した代替燃料車のサポートシステムへ、公共事業が投資するのに反対して、プロテスト行動を行ったり、電気自動車が環境に役立つかどうか疑わしいと申し立てたりして、市民の意見に影響を与えました。しばらくして、規制は撤回され、EVは消え去り、小さな腫瘍は潰されました。。。後になってわかったことは、CAUCAは、石油会社がPR会社を雇って、お金を払って作らせた偽物市民団体だったということです。プロテストもお金をもらった人たちによるやらせでした。


今また、石油業界に新しい腫瘍が現れました。イーロン・マスクです。マスクはテスラで、
電気自動車がこれから未来に通じる車だと、直々に見せて、はっきり教えてくれます。自身の資金を出して、誰もが可能だと思っていた以上の優れたEV技術を開発しています。それを目の当たりにし、実際使ってみた上で、熱狂的に支持しているモデルSのオーナーたちの熱意は潰せません。簡単に潰せた政府の規制とは違います。


石油業界は、EVの将来が潰せないなら、できるだけその将来が来るのを遅らせようとしています。
テスラのミッションは「人を納得させ突き動かすほどのEVを市場に出し、世界の持続可能な輸送手段へのシフトを加速すること」ですが、石油業界の今のミッションは、「EVはガソリン車よりも、それほど環境に良くないと思わせて、世界の持続可能な輸送手段へのシフトをできるだけ遅らせること」です。


どう見ても、EVは絶対に環境にベターなのに、石油業界は、そう思わせないために、虚偽の迷信という奥の手を出しました。。。こんな感じ。






たくさん飛び交っている
迷信のどれについても、私(ティム)は最初から迷信だとは決めつけずに、調べて見ました。どうしてEVは汚いのかと言う論議を聞くたびに、突っ込んでみて、いろいろ読んでみましたが、どれをとっても事実に基づく根拠は見つかりませんでした。EV、特にテスラに関する迷信の中でもよく聞く話をいくつかあげてみましょう。


迷信: EVバッテリーの廃棄は有害だ

事実: A)車に使われるリチウムイオンセルは、特に有害ではなく、埋立地にそのまま廃棄していいと規定されている。 B)
いずれにせよ、ほとんど全部リサイクルされている。 C) それに、EVの使用済みバッテリーは、まだまだかなりの価値が残っていて、固定のバッテリーに使われたり、原材料に戻されて再利用されるなど、リサイクルされ続ける


迷信: テスラの製造は、プリウスや他の多くのガソリン車の製造よりずっと汚い。

事実: 高価な車の製造は、安い車の製造より汚い。テスラの製造をプリウスの製造と比べるのは、「プリウスの製造は、ゴルフカートよりも汚いから、プリウスは汚い。」と言うのと同じ。比較の基準を同じにすれば、テスラの製造は、他の同じ価格層の高級車の製造とほぼ同じ。


迷信: EVは、電気グリッドの大きな負担になる。

事実: グリッドは、最悪の年の、最悪の日の、最悪の秒の需要量を想定してキャパが設定されている。だから、通常は余剰キャパがあまり余っている。今アメリカでガソリン車が走っているマイルの70%をEVが代わりに走ったとしても、今のグリッド容量で問題ない。そして、ソーラーパネルをつける家が増えるほど、このパーセンテージも上がる。


迷信: テスラのバッテリーにはたくさんのグラファイトが使われている。これが、中国の大気汚染を悪化させている。

事実: これの論理はこう: ”テスラのバッテリーにはグラファイトが使われている; グラファイトの最大生産国は中国; 中国の公害はひどい; だから、テスラは中国の公害に何らかの責任がある。” ところが、ちょっと突っ込んで調べてみると、テスラが使っているのは、主に日本やポーランドで作られている合成グラファイト。更に、モデルS一台に使われる量は、約100Kg。この100Kgが約10年持つ。モデルS一台に使われる量は、一年に数回バーベキューして燃やしてしまう量とあまり変わらない。


でも、こういった根拠のない迷信のなかでも、最も効果的に大衆を惑わし、広く蔓延している迷信がひとつあります。the long tailpipe theoryです。EVが気に食わない人はすぐこの説を口にします。いったいどんな説なのでしょう?Fox NewsのGreg Gutfeldに、ありがたく説明して頂きましょう。

「こんな馬鹿げたちっちゃな車が環境に良いなんて、全くの嘘っぱちだ。電気は石炭を燃やして作られているんだから。あるケースでは、ガソリンの内燃エンジンよりも、(EVの方が)もっと公害になるっていう研究もあるくらいだ。」

ちょっと聞いたら、理にかなっているように思えます。
グレッグさんの言っていることは、以前出したアメリカの排気チャートの、赤い丸部分が、緑の丸部分に代わるってことですね。





waitbutwhy.com 



このシリーズの最初の方で確認したように、二酸化炭素排気の2大原因は、ガソリンで車を走らせることと、石炭で電気をつくることです。long tailpipe theoryの論理は、「EVは、単に、前者から後者(
どちらも悪い)へ移しているだけ」と言うのです。石炭は、世界で最も多く使われている発電燃料で、同等の発電されるエネルギーに対して、ガソリンの約1.5倍の二酸化炭素を排出するので、ガソリン車より、EVの方が排気を悪化させるというのです。


EVについて読んだり、人と話をすれば、またかまたかまたかまたかというほど、この説が登場します。


でも、そのうちに気付き始めるのです。long tailpipe theoryを持ち出して、怒ってEVを非難している人の誰もが、“may be” や “often” と言った言葉を使うって事。グレッグの場合は“in some cases, some studies show.”と言ってる事をです。なぜか?言ってることが、本当ならいいのにと願いながらも、本当じゃないのを知っている時には、そのような言葉を使うしかないからです。


アメリカを例にとって、どうして彼らが間違っているか見てみましょう。



1) アメリカの発電燃料は石炭だけじゃない。ミックスしているし、石炭はどんどん減っている。


石炭は、アメリカの発電源の39%を占めていて、その割合は年々下がっています。




http://www.ucsusa.org/clean-energy



天然ガスは、石炭の半分以下しか二酸化炭素を排出しませんが、これがアメリカの発電燃料の1/4以上を占めています。原子力と再エネは二酸化炭素排出はほぼゼロで、これらが約1/3を占めています。


2) エネルギーを作る効率は、車のエンジンより発電所の方がずっと良い。


天然ガスを発電所で燃やすと、約60%の効率が得られます(=燃料の40%のエネルギーは、発電プロセスの間に熱となって失われる)。車のエンジンでガソリンを燃やすと、大部分のエネルギーは熱となって失われてしまい、効率はわずか25%以下です。複雑でも大きな発電所のほうが、小さいエンジンより廃熱を回収して再利用しやすいのです。こういった効率の差を考慮に入れて比べると、電気自動車が全く石炭だけで発電された電気で走ったとしても(石炭発電で出る二酸化炭素の排出量は)燃費30mpg(マイル/ガロン)のガソリン車を走らせるのと同じになります。燃費30mpgは、ガソリン車燃費の平均よりかなりいい値です。


もちろん、発電燃料の内訳は州によって違うので、場所によって、EVを走らせるがどれほどグリーンなのか差があります。US Department of Energy(米国エネルギー省)は、国中のZipcode(郵便番号)毎に、EVがガソリン車に比べて、実際どれだけクリーンなのか、
well-to-wheel emissions(油田から車輪まで、燃料の生産から配給まで包括的な排気データ)で比べてくれる優れたツールを出しています


そのツールを使って3つ例を出しましょう。
アップステート・ニューヨークは、全米の中でもあまり石炭を使わないエリアです。ここでのEVの同等二酸化炭素排気量(青の棒グラフの左端)はガソリン車(同グラフの右端)の4/1以下とかなり低いのがわかります。(HEV = ハイブリッド車, PHEV = プラグインハイブリッド車):




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コロラドのように、石炭を最も多く使っている州では、EVの同等排気量はかなり上がります。が、それでも、ガソリン車よりは少ないのです。






waitbutwhy.com






アメリカ全土の平均は、その中間あたりで、EVの同等排気量はガソリン車の61%です。




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The Union of Concerned Scientists (憂慮する科学者同盟な〜んて、あまり楽しそうじゃありませんが。。。)は、車のタイプに関わらず、排気を直接比べられる方法を考え出しました。 “miles per gallon equivalent,” 又は MPGghg (ghg はグリーンハウスガス)です。MPGghg は、EVが排出する二酸化炭素量にマッチする、ガソリン車のMPGを示します。(EVの値は、発電所が排出する二酸化炭素量を使う)もし、あるEVが40 MPGghgだとすれば、40 MPGのガソリン車と同量の二酸化炭素を排出しているということです。


ガソリン車の新車は平均23 MPG、30MPG以上だとガソリン車の中ではかなり良く、15〜17
MPG以下は悪いのです。参考までに、全く石炭だけで発電された電気で走るEVは、30MPGghgです。(だから、石炭だけで発電している州があったとしても。。。ないですが。。。EVはとても燃費のいいガソリン車と同じです。)そして、天然ガスだけで発電している州があったとすれば、そこのEVは54MPGghg。50MPGで走るトヨタプリウスより少しいいことになります。


アメリカ各地で、EVがどんなMPGghgを得られるのか示した、便利なマップが下です。











人口の17%は石炭をたくさん使っているエリアに住んではいますが、そういったところでさえ、既にEVはガソリン車に勝るのです。全体を比べてわかりやすく下のグラフにまとめましたが、ベストなハイブリッドより、全米の発電平均で走らせるEVの方が、もう既に優っているのがわかるでしょうか?”long tailpipe theory”こそ嘘っぱちです。


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既に結構いいポジションにあるブルーのバーは、少しずつ右に動いていること忘れないでください。毎年、電気グリッドはクリーンになりつつあるので、それにつれて、EVもクリーンになって行きます。EVを運転して、自宅屋根にはソーラーパネルを取り付けている人も多いですが、そういった人たちは既に排気ゼロに近い所にいます。


一方、ガソリン車は今いる所に縛られて、動けず、将来がどんどん先に走って行ってしまうのを見送るしかできません。



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廉子の注)テスラは、すごいスピードでイノベーションを進めています。既に、一ヶ月ちょっと前に出たティムのポストの内容にも古くなっている箇所がありますが、あえてそのままにしました。そういった点も含めて、近いうちに、自分のオリジナルポストで取り上げようと思います。

8.08.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---17

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以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


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テスラ・ストーリー(その4)



波及効果



自動車会社の大企業にとって。。。これまで何十年も、今ある車を少しずつ改善しつつ、それなりにやってこれているのなら。。。世の中でテスラほど気に障るものがあると思いますか?


思い出してください!自動車メーカーは、電気自動車についてはもちろん、そのメリットについてもよ〜く知っているのです。カリフォルニアが電気自動車を作るよう義務付けた1990年代には、
ほとんどのメーカーが、ちゃんと電気自動車を作ったのですから。でも、義務が撤廃されるやいなや、それらを没収して、文字通りクラッシュしたのです。潰した車はさっさとゴミに出して、テーブルクロスをかけて、”見るものなんか何もありませんよ”っていう顔してしらばっくれました。そして、恐怖の日々が去ってしまうと、また快適な生活に戻り、以前のようにガソリン車を少しずつ改良する日々に戻ったのです。


しかし、彼らが電気自動車(EV)に対して、どうしてそんな
感情を持っているのかはわからないではないです。いや、もっともだと思います。彼らを含めて、大きな仕組みが出来上がっていて、みんな潤っているのですから。


車のディーラーシップは、ガソリン車の修理、
オイルフィルターやオイルの交換などをして巨額の利益を得ています。EVに変わってしまったら、エンジンはめったに壊れないし、オイル類はないので、こういった利益は消えてしまいます。


自動車メーカーは、ガソリン車のことは、既に何から何まで知り尽くしています。今年の新車は去年のよりちょっと良くなるように、毎年少しずつ改良する芸もマスターしています。でも、EVとなるとそうは行きません。優れたパワートレインをつくったり、バッテリーのエネルギー密度を高めるにはどうするか、まだまだ急いで学ばないとならないことがたくさんあります。ちっちゃい新米のテスラよりも知識がない。その証拠に、トヨタもベンツも自社のEV用に、テスラからパワートレインを購入しています。今から必死にR&Dするなんて大変なことです。


それに、何よりも、世の中の人はガソリン車を買うのに慣れているし、わざわざ説得しなくったってどんどん買ってくれています。いつも通り、磨いたブランドのイメージと、最近のアップデートを乗せたTVアドを幾つか流すだけでOK。一方、世の中の人はEVの事はほとんど何も知らないので、”ちょっと怖い”のです。みんなが”買ってみようかな”と思うようになるには、自動車会社は「どうしてEVを買うべきなのか」と人々に教えるいう大きな山を乗り越えなければなりません。



でも、本当に根本的な問題は。。。「どうしてEVを買うべきなのか」をきちんと説明するには、私(ティム)がこのポストでやっているように、「どうしてEVの方が、ガソリン車よりもずーっと進歩した車なのか」その理由全て説明しなければならないのです。それは、同時に「ガソリン車は汚い、不便、時代遅れ」というメッセージを送ることになってしまいます。今の主な収入源が、年間1,000万台のガソリン車を売ることだったら、こんなメッセージを送ると思いますか?


だから。。。誰もそんなことなんかしたくありません。テスラさえ、イーロン・マスクさえいなくなってしまえば、そんなことしなくても済むんです。



大企業3社で働いてきたフォン・ホルツハウゼンは、こう見ています。「彼らは、昔からの製造レガシープロセス、ガソリン車で楽に食べて行けている現実、ディーラーシップのモデル、自分たちの歴史にどっぷり使って抜け出せない。」


マスクは、度胸と独創性の無さだと見ています。「大手の自動車メーカーは模倣的だ。どこか他が試してみて、使えるってわかったら、やっとプロジェクトを許可して計画を進めるんだ。」


そんな業界の中、テスラの若木は上空に向かってぐんぐん伸びています。今にもキャノピーを突き破りそうな勢いで、業界を怯えさせることに成功しました。これは確かです。なぜなら、2008年に初めてテスラロードスターが納車された時には、名のしれた自動車メーカーが出しているEVなど皆無でしたが、今ではFord, Chevy, Nissan, BMW, Mercedes, Volkswagen, Fiat, Kia, Mitsubishi, and SmartなどがEVを売り出しています。もちろん、偶然なんかじゃありません。


では、いったい他のEVはどうなっているのか見てみましょう。


最も注目に値するのは、2010年に出てきて、ここ数年世界一の販売台数を誇る日産リーフです。(ただし、現時点までの2015年販売台数は、もっと高額のテスラモデルSがトップになっています。)リーフは$30,000(税金控除を差し引くと$22,500)で、走行距離84マイルです。日産のCEOカルロス・ゴーンは、テスラ以外でEVの利点を高らかに唱える、数少ない自動車業界リーダーの一人です。彼はEV販売が加速し始めるクーデサック効果について語っています。「人々は、近所の人が未来の車を持っていて、ガソリンを買わなくても済むのを羨ましく思って、質問しに来る。そして自分も買おうと決めるのだ。」


最近発売の始まったBMWi3は、テスラモデルS、日産リーフに次いで3番目に多く売れています。BMWi3は$43,000(税金控除を差し引くと$35,500)で、走行距離81マイルです。BMWのCEO、Norbert Reithofer(ノルベルト・ライトホーファー)は、「10年、15年、20年先の将来を見据えなければならない。。。BMWi3の様な車は絶対に必要だ。」と言ってEVの波に乗りました。


その他のEVは、まだそれほど目立った販売台数に達していません。リーフとi3についてどう思うか聞いた時に、マスクはこう答えました。リーフは:「走行距離が短すぎる。でも、努力し続ければそのうちにいい所まで行けるようになるだろう。」また、i3は:「何かやろうとしている。走行距離は短いけれど、正しい方向に向かっている。このまま続ければ、何か成し遂げられるだろう。」


”よくやった、ジョニー。大人のトイレでプーできたね〜。この次は、ちゃんと全部トイレの中に入れるようにしてごらん。そしたらもう上出来だ!”っていうトーンが、今の自動車業界のEVへの取り組み方について、マスクの正直な思いでしょう。


BMWの前CEOを雇ったフォルクスワーゲンは、EVに強気に出ると見受けます。また、GMも、次世代Chevy BoltのEVは、かなりビッグな物になると言っています。


ですが、他の自動車メーカーはそれほど確信を持っていません。ベンツのCEO、Dieter Zetscheは、当分EVはそれほど売れないと思うと言っています。「(ガソリン車に比べて)走行距離は短く、燃料補給に時間がかかり、スペースも狭い、値段も高い」。日本の自動車メーカー大手のトヨタとホンダは、EVの将来を疑っており、代わりに、ハイブリッド車と水素自動車に将来をかけています。Fiat Chrysler CEOの Sergio Marchionneは、かなりの反EV派で、自社のFiat 500e EVは、「義務付けられているから仕方なく作っているだけなので買うな」と公言しています。


もし、EVが将来世界の主要車になるのだとしても、まだまだ先は長〜いです。2015年1月時点、世界中の道路を走っているEV総数は、74万台でした。しかし、全世界の自動車の販売総数は、年間8千万台、道路を走っている車の総数は、10億台以上ある事実に比べると。。。EVはまだまだ1%にも満たない微々たるものです。それでも、急速に増えてはいます。




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私たちは、EVが支配する自動車時代の先端にいるのでしょうか?それとも、小さいEVバブルの最中にいて、そのうちにまた消えてしまうのでしょうか?先の話から察すると、自動車メーカーの意見も二分されているようです。



もうしばらくしたら、はっきりいろんなことがわかってくると思います。世界はまだ、本物の使えるEVを確立させた会社にお目にかかっていないのです。問題は、まだほとんどの人はテスラを買えない、そして、他のEVは全て走行距離が短すぎる事にあります。図にするとこうです。







実際は、典型的なアメリカ人は一日平均37マイル運転するので、80+マイルの走行距離で、ほとんどの人は事足りるのだと思います。でも、車を買おうと思っている人には、80マイルは物足りなく感じるのでしょうし、この程度の走行距離では広く普及することは望めません。


テスラの最初からのプランは、上の図のQ4に位置する素晴らしい車を作ることです。そして、2017年にモデル3を出してそれを実現すると言っています。日産、フォルクスワーゲン、GMもそれぞれ、”もうすぐ、それほど高くなく、走行距離の長いEVを出す。”と宣言しています。これら全てがQ4に位置する車を出せるかどうかはまだわかりませんが、もし出せたら。。。



もし、”クオリティの高い、手頃な値段の、
走行距離が長いEV”が売りに出されたら。。。
誰も、二度とガソリン車を買いたいなんて思わないでしょう。そんなことを思う理由なんか全く思いつきません。


テスラ並のクオリティの、中流階級層にも手軽に買える車は、Pro/Con リストのProしかないように思えます。



手軽な値段の、ハイクオリティの、長距離走れるEVの、同レベルのガソリン車に比べての利点:

より走りが良い: EVのトルクは全く
瞬時、銃から玉が飛び出す勢い。ラグタイムがなく、足がペダルに触った瞬間に車が動く。ギアがないので、加速も完璧にスムーズ。ハンドリングも信じられないくらい良い。そして、静か。

より便利: ガソリンスタンドに行く必要なし。車のメンテに頻繁に行かなくていい。オイル交換なし。エンジンがないので収納スペースが増える。フッドの代わりにフランク(フロント・トランク)。

より安全: エンジンがないので、運転席の前の部分全てがクランプルゾーン(衝撃吸収帯)になる。モデルSが安全基準をぶっ飛ばした理由の一つ。


より安い: ガソリン、オイル、メンテなし。ガソリン代の変動に左右される必要なし。

よりヘルシー: 多くの健康障害を引き起こす都市のスモッグなし。

そして、環境崩壊、経済崩壊、ジオポリティカル危機を避ける為の解決策になる事を忘れてはなりませんね。


一方、手軽な値段の、ハイクオリティの、長距離走れるEVの、同レベルのガソリン車に比べての不利点:

マニュアルのスティックシフトを力いっぱい操りたい人(オープンロードで格好良くやりたい?)はそれができない。

年間に5日ほど長距離ドライブする時に、4時間毎に5分ほど止まる代わりに、3時間毎に30分ほど止まらなければならない。数時間毎に30分どうせ止まるのであれば、この不利点は無効。


しかし。。。EVはまだそこまで到達していません。今はまだ、正当な不利点があります。でも、後数年経ったら、EVは安くなり、バッテリーの走行距離も長くなり、スーパーチャージャーがどんどん出てきて、あちこちで使えるようになり、そして、技術が進むにつれ、充電時間も短くなります。。。
多分、何か見過ごしていることがあって、誰かが憤慨して指摘してくれかもしれません。)でも、これは確か。”ガソリン車時代は終わり、将来はEVの時代”だということ。どこをどう取っても明白です。


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8.07.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---16

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以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


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テスラ・ストーリー(その3)



EVでロード・トリップ(車の長距離旅行)するには。。。テスラの解決策:



テスラが搭載するバッテリーは、一回の充電で200マイル以上走れるので、ほとんどの人が普段の生活をするにはまず問題ありません。通勤だけでなく、いろいろな用事を済まし、ちょっとどこか探索しても、1日200マイルも走ることはまずありませんよね。でも、都市から都市へ長距離ドライブしたり、ロード・トリップできないことは、EVが昔から抱えている問題の一つでした。そこで、イーロン・マスクの解決策は。。。


テスラがスーパーチャージャーを造るという構想です。世界中に高性能の路上充電施設ワールドワイド・エネルギー・ネットワーク)を張り巡らすというのです。ガスステーションにガソリンパンプが幾つか並んでいるように、テスラはスーパーチャージャーを並べて、チャージステーションを設置し始めました。自宅のガラージでモデルSのバッテリーをフル充電するのに、通常は5時間もしくは10時間(どのタイプの車載充電システムを選んだかによる)かかります。もちろん、ガソリン車を満タンにするのに5分しかかからないことに、旅の途中、路上で何時間も待とうと思う人はいませんので、スーパーチャージャーでの充電はもっとスピーディです。現時点では、10分でモデルSに60マイルの走行距離分充電出来ます。だから、ボストンとニューヨークの間(215マイル)を走る時には、ノンストップで行けるかもしれないし、そうでなくても5分か10分充電すればOK。ガススタンドに止まる時間とそれほど差はありません。ロスアンゼルスからサンフランシスコ(382マイル)に行くには、20分から30分止まる必要があります。


でもですね、ボストンからニューヨークまで運転するのに4時間かかるのです。途中で5分か10分休憩するほうが、安全の為にもいいと思いませんか?それに、LAからSFまでは6〜7時間です。ほとんどの人は、何か食べたりトイレに行ったりで20〜30分は休憩すると思いますが、どうでしょう?


実際運転することを考えれば考えるほど、EVも、テスラほどクオリティの高いバッテリーを持っていたら、走行距離の心配をする必要は殆どないって事がわかってきました。例えば、ある人が、一年に5日間長距離ドライブするとしたら、365日の内360日は、自宅から運転するだけでいいのです。特になにもする必要なく、ガスステーションなんか行かなくても済みます。で、残りの5日間は?ガソリン車を運転するのと同じくらい休憩するだけです。


なんとパーフェストな解決策。でももちろん、これが理論通りうまく行くには、長距離ドライブする途中にスーパーチャージャーがなければなりませんよね。下が既にアメリカに設置済み(赤)の、又は建設中(グレー)のスーパーチャージャーロケーションマップで。。。





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たった今も、猛烈なペースで設置を進めていて、2016年末には下のようになる予定です。





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ヨーロッパアジアも同様にカバーされる予定で、工事が進行中です。


現在、スーパーチャージャー・ステーションを使えるのはテスラだけです。長距離ドライブができるのは、まだテスラだけですし。。。でも、将来、マスクは他のEV会社と手を組んで、他社EVも使えるようにしようと考えています。


あと2点、スーパーチャージャーについて知っておきたいことがあります。まず、全てタダ、使用無料。ということはタダで充電して走り続けられるのです。友達の所に泊まれれば、財布を取り出さずに、アメリカ横断することだって出来ないことはありません(笑)。次に、近いうちにスーパーチャージャーのパワーは全てソーラー、太陽光発電で賄われるようになります。マスクは、(zombie apocalypseのように)世界がゾンビに占領されても、スーパーチャージャーは電力会社のグリッドに頼らないので、車を充電できるから大丈夫だって言ってます(もち、ジョーク)。


更に、テスラはどんどんイノベーションを進めているので、今後も長距離ドライブはますます便利になっていきます。テスラ・ロードスターは、既に走行距離360マイルのバッテリーを搭載しているので、その気になれば、LAからSFまで止まらずに走る事ができます。今後、ロードスターより安い車が、同じような走行距離を持つようになるのも時間の問題です。また、スーパーチャージャーで、バッテリー交換する仕組みも試されています。ドライバーが小さい長方形の上でテスラ車を止めると、地下からマシーンが出てきてバッテリーを取り外し、充電済みのバッテリーを取り付けてくれる、その間90秒。ドライバーはそのまま走り出せばいいのです。これにかかる費用は$60から$80と、ガソリン車を満タンにする高めのコストと殆ど変わりません。テスラのドライバーは、早いかタダか選べるという訳です。


長距離ドライブドライブ問題がほぼ方がつきそうな所で、テスラに残る問題はただひとつ。


いったい、誰が$75,000の車を買えるって言うんでしょうかね?


$69,900あれば、テスラ・モデルSを買えることは買えます。でも、より走行距離の長いバッテリーとか、より充電時間の短いチャージャーなどのオプションを選ぶと、値段がジャンプします。それに、他にも、”えっ!それ、聞いちゃったらどうしても欲しいですよ〜!”っていうオプションがたくさんあります。だから、モデルSはあっという間に$100,000近くまで行ってしまうのです。


値段に話が及ぶと、マスクは、国の$7,500の補助(バッテリーのサイズ⇒走行距離による)と、年間$2,000くらいのガソリン代を節約する点を引き合いに出します。もちろん、その通り。でも、それらを差し引いても、モデルSは$55,000位、普通の人が手を出せる価格ではありません。テスラには、もうすぐ出そうとしている新しいモデルがあります。ファルコンウィングドアを持つSUV、モデルXです。しかしこれもステップ2、中価格、中量生産の車で、価格問題の解決にはなりません。


車の価格が$5,000下がる毎に、購入できる人の数は倍になるという車業界の目安があります。ということは、テスラが賞賛に値する車を、モデルSより$35,000安く売れるようになれば、バイヤープールは今より7回倍増する、つまり、125倍に膨れ上がります。これで、ほとんどの人が買えるようになる計算になります。先に出したテスラのハーシーキス、ビジネスプランをもう一度出しましょう。







よ~く見てください。ステップ3が全てです。ステップ3を成功させる為にテスラは存在するのです。ステップ3が成功して、初めて、テスラが世界を変えていける可能性が出て来るのです。


そのステップ3の車は、2017年に出てくる予定のモデル3。値段は$35,000、税額控除を差し引いた後は$27,500、ガソリン代の節約分も考慮に入れれば$20,000以下になる。。。予定です。


でも、いったいどうやって?現在は、モデル3のバッテリーのコストだけで約$20,000もします。もし、テスラがハイテック アルミニウム ボディーを諦め、車を小さくし、モデルSにある超イカしたいろんな機能を付けなかったとしても、バッテリーパックの値段だけで$35,000の車をつくるのは不可能になってしまうのです。




EVは高い。バッテリーが高いから。ではどうするか?。。。テスラの解決策:



巨大な問題には巨大な解決策が必要です。走行距離問題を解決する為に、テスラはスーパーチャージャーのワールドワイド・エネルギー・ネットワークを張り巡らそうとしています。そして、価格問題解決には、今これを作っています。




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マスクはこれをギガファクトリーと名づけました。現在ネバダ州に建設中の、$5ビリオンのリチウムイオンバッテリー工場です。工場のパワーは、ソーラー、風力、地熱発電の再エネ電力ですべて自給自足し、6,500人が働く予定になっています。


現在、世界中で生産されているリチウムイオンバッテリーの総生産量は30GWhで、その殆どがラップトップや携帯に使われています。ギガファクトリーは、毎年それ以上のリチウムイオンバッテリーをつくる予定です。ということは、世界中のリチウムイオンバッテリー生産量が倍以上になるということになります。これで、量と価格の両方が解決されると期待されています。


テスラには年間生産台数を500,000台まで増やしていく予定があり、これには莫大な量のリチウムイオンバッテリーが必要です。だから、マスクの理由はシンプル。「もし、僕らが、このとんでもない工場を作らなければ、必要なリチウムイオンバッテリーは手に入らない。それに、いま誰もこんな工場を作っていないしね。」 


数字を見ればこれは明白です。予定している年間500,000台の車を作るには、約30GWh=現在の全世界年間生産量と同量のリチウムイオンバッテリーが必要です。となると、ギガファクトリーなしでは、世界中で作られる全てのリチウムイオンバッテリーを使わなければならないことになります(携帯やラップトップはどうするのでしょうね?)。工場が稼働し始めたら、テスラのギガファクトリーは、テスラ自身が必要な量はギリギリカバーすることになっていますが、他の自動車会社全てが大量のEVを作り始める時が来たら。。。だから、マスクは、他の会社も、もっと多くのギガファクトリーを作るべきだと言っているのです。


リチウムイオンバッテリーのワールドサプライを2倍にし、バッテリーのイノベーションを続けることで、テスラはギガファクトリーで作るバッテリーの値段を大幅に下げる予定です。マスクは、バッテリーの値段は少なくとも30%は下がると言っています。(バッテリーの値段が下がるEVの値段も下がる)また、マスクは「今でも既に走行距離500マイルの車も作れるけれど、コストがかかり過ぎるのでつくらないだけだ。」と言っていますが、バッテリーの値段が下がれば、EVの走行距離も延ばすことができるのです。


私(ティム)は、今まで作られた高価格車の中で、モデルSがベストカーだと確信しています。発売初年、直接競合する名のしれたライバル車(S-Class Mercedes, BMW 7-Series, the Lexus LS, the Audi A8)をごとごとく抜き、それ以後、販売台数のリードを続けています。しかしこれらは限られたお金持ちの世界だけに影響する車です。


業界をひっくり返すことができるのは、モデル3。まだ、テスラの事は聞いたこともないか、気にもしてない人がほとんどかも知れません。でも、近いうちに、世の中にモデル3が知れ渡る時が来るはずです。もしかして、そうだからマスクは全く広告宣伝をしないのかもしれません。モデル3が出てきたら、宣伝なんてする必要はないのですから。



ストックマーケットも反応しています。テスラは、2010年6月に$226ミリオンでIPOデビューしました。アメリカの自動車会社では、1956年にフォードが株を公開してから初めてのことです。以降、テスラの株は急上昇し、7年前は倒産寸前だった会社が、今では$31ビリオンという巨額のマーケットキャップ(時価総額)になっています。これがどれだけスゴイことなのか、わかりやすいように、アメリカの他の三社とテスラのキャップの変動をグラフにしてみました。(シンプルに直線のみ。)










自動車業界は長〜い間停滞を続けて来ました。生い茂った熱帯雨林キャノピーの下では、ハングリーアンダードックが挑戦することすら何十年も出来ませんでした。テスラは、まだキャノピーを突き破ってはいません。でも、地面から空へ向かって、電光石火のスピードで突き進んでいるのです。


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再び、廉子の注)テスラは、すごいスピードでイノベーションを進めています。既に、一ヶ月ちょっと前に出たティムのポストの内容にも古くなっている箇所がありますが、あえてそのままにしました。そういった点も含めて、近いうちに、自分のオリジナルポストで取り上げようと思います。

8.01.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---15

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テスラ・ストーリー(その2)



自動車会社はシリコンバレーで生まれるはずじゃないし、シリコンバレーのスタートアップは車をつくるはずじゃないんです。


でも、電気自動車業界は、おじいさんの世代の自動車業界じゃありません。それどころか、2003年当時は誰の業界でもなかったのです。1990年代にカリフォルニア州がゼロエミッション規制を敷いてから、しばらく電気自動車のプチバブルが起こりました。しかし、数年後に圧力をかけられてその規制が解除されるとバブルは萎み、そこここのガラージとカーギークのテックラボに散らばって、忘れられてしまいました。でも、
アップル、グーグルなど、本当にビッグなものが、そこここのカリフォルニアの最先端ギークラボから生まれてきています。電気自動車会社が生まれても不思議じゃないですよね。


このような小さいカー テック カンパニーの一つにAC Propulsionがありました。デトロイトや、日本、ドイツの自動車メーカーが、将来の車はどう考えても電気自動車ということに気付かない間に、AC Propulsionの輩たちは、いろんな事を試しながら、EVのブレイクスルーを次から次へと生み出していたのです。


先週、私(ティム)はいきなりAC Propulsionに電話をかけて、始業当時から会社にいるCTOのPaul Carosa(ポール・カロサ)に話を聞かせれくれと頼んでみました。彼はとても
礼儀正しい人で、電話を切ってしまうのは気が引けたらしく、1990年代後半から2000年代前半にかけて、飛び抜けてカッコいい車を作った時のことを話してくれました。その車はtzero(Tゼロと発音)といいます。AC Propulsionは2つの大〜きな問題を解決しました。


まず、tzeroは早かった。0から60(スタートから時速60マイル)にわずか4.9秒。電気自動車としては驚異的、また速いガソリン車に匹敵する速さでした。


次に、バッテリーのイノベーションに力を注いで、EV最大の短所の一つを克服するのに大きな進歩を遂げました。それまでのEVは、重くて制限の多い鉛酸バッテリーを使っていました。AC Propulsionは、ラップトップや携帯電話業界が、小さな18650リチウムイオン電池の効率を良くしようと努力した結果、その性能がグーンと上がっているのに目をつけました。18650電池は単2電池のようなもので、一見、車とは無縁のシロモノに思えますが、
これを何千個も大きなバッテリーケースに並べることで、群を抜いて世界一の車のバッテリーを作り出したのです。それまでのEVの走行距離は、60から80マイル、せいぜい走っても120マイルに限られていましたが、tzeroは、一回の充電で250マイル走ることが出来ました。


一方、2003年、EV作りに熱中していたJB Straubel(JB ストラーブル)というカリフォルニアのエンジニアが、自身の車のプロジェクトの資金を乞おうとイーロン・マスクに会いに行きます。ストラーブルは、
その後すぐマスクをAC Propulsionに連れて行き、tzeroを見せます。マスクはこれに驚嘆!EVが車の将来だろうと思い続けていたマスクは、その可能性を目の当たりにして、確信を固めました。


当時、マスクは既にSpace X(スペースX)を率いていて、火星を植民地化しよう(ではないですが、いつものティムのジョーク?)としていたので、自動車のスタートアップを始める時間の余裕はありませんでした。でも、マスクは世界にtzeroを見せたい、これを見れば、
絶対に人々は興奮して、EV開発の大きな波が起こると思ったのです。マスクはAC Propulsionに、自分が資金を出すからtzeroをマーケットに出してくれと説得しました。しかし、AC Propulsionはそんな厄介なことはしたくないと断り、代わりに、マスクを以前同じような提案をして断られた3人の起業家に紹介しました。Martin Eberhard(マーティン・エバハード)とMarc Tarpenning(マーク・ターペニング)ともう一人の3人は、AC Propulsionのテクノロジーライセンスを取得して、Tesla Motors(テスラモーターズ)という会社を作り、自分たちで市場に出そうとしていたのですが、これにはまず資金が必要だったのです。パーフェクトマッチ!協力して事を進めることになりました。このプロジェクトにフルタイムでなくパートの時間しか使えなかったマスクは、資金を出し、チェアマンになり、大きい影響を与える。一方、エバハードがテスラのCEOになってプロジェクトの指揮をするので、マスク自身は殆どの時間をスペースXにフォーカスできる。テスラはこうやって動き始めました。


チームは、どうやって自動車会社を作っていくか検討し始めました。
大きな課題の一つは、新しいテクノロジー問題。新しいテクノロジーは初期のR&D費用が莫大にかかるので、初期製品はとても高くなります。初期の携帯やコンピューターが、とっても高かったのも同じ理由からです。でも、携帯やコンピューターは、それまでにない全く新しい種類の製品だったので、すごく高くても売る事が出来ました。けれども車は違います。とっても使いやすい、手頃な値段のガソリン車が既に市場に溢れていたので、$25,000と同レベルの車を$100,000以上で売れる訳がありません。そこで、このビジネスプランで行くことに決めました。


ステップ1: スーパーリッチ用に、高額の超高級車を少量つくる
まず、最初に高い製品をつくる。でも、豪華でその値段を出しても惜しくないような高級車にする。フェラーリに真っ向に対抗できるような、$100,000以上の値段をつけても当然な
車を作る。

ステップ2: リッチ用に、中額の高級車を中量つくる
ステップ1で作った利益をつぎ込んで、ステップ2の車を開発する。まだ高いけれど、フェラーリでなく、ベンツやBMWのクラスで、$75,000程度。

ステップ3: 一般用に、低額の大衆車を大量つくる
ステップ2で作った利益をつぎ込んで、$35,000程度の車をつくる。政府のEV補助金$7,500と、ガソリン代の節約で、ミドルクラスにも手頃な値段とする。

いわば、ハーシーキスチョコのビジネスプランです。








世界一の自動車会社を作るなんてことは
ミッションではなかったのです。目指したのは、長い間EVの開発と普及のネックになっていた数々欠点を克服し、信じられないくらいスゴイ車を作ることで、EVに何ができるのか、EVってどんなものなのか、人々の認識を変えて、世界中の大手自動車会社が、優れたEVを作らざる負えないよう仕向けることでした。テスラの最終目標、公式ミッションは、“to accelerate the advent of sustainable transport by bringing compelling mass market electric cars to market as soon as possible.”「(説得力のあるEVを市場に出し、)世界の持続可能な輸送手段へのシフトを加速すること」言い換えれば、EVの時代はいずれ来ます。私たちはそれをもっともっと早めたいのです。“より早く”がここでは大事です。早ければ早いほど、炭素排出が早く減らせるし、長期にわたる悪影響からのダメージを減らすことが出来るのですから。


こうやって仕事に取り組み、4年後にステップ1の車を作り上げました。ロードスターです。



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ロードスターをテスラの長期主要モデルにしようという計画は、最初からありませんでした。ある社員によると、マスクは当初から、会社の長期ミッションは「お金持ちのおもちゃを作ることじゃない」と、従業員全員が理解するよう務めていたということです。彼らは、とにかくスッバラシイものを作りたかったのです。A) EVがどんなにスゴイのか世の中に見せたかったし、B) 収益を上げてステップ2の車を作りたかった。だから、ボディーデザインは全くオリジナルにせず、かわりにロータス・エリーゼを元にデザインしました。


ロードスターは世界を変えませんでした。$100,000以上する車で世界は変えられません。でも、テスラは本物だというメッセージを業界に送ることは出来ました。2006年にロードスターが発表された時も、2008年に納品され始めた時も、一般にはほどんど知られなかったかもしれませんが、大手自動車会社の数社の目を引きました。ロードスターが出てきたすぐ後、日産は電気だけの電気自動車リーフを立ち上げ、GMはプラグインエレクトリック(ハイブリッド)のChevy Volt(シェビーボルト)を立ち上げました。当時、GMの会長だったBob Lutz(ボブ・ルッツ)は、ボルトを作ったキッカケは
テスラだと公に言及しています。ロードスターが発表された後、「カリフォルニアのちっぽけな会社ができるのに、私たちが出来ないはずはない。」とGMのボードに持ちかけたそうです


しかし、当初の製品作りは問題だらけ。車を作るのに予定よりもかなりの時間がかかったし、ロードスター一台一台のコストも予算をかなりオーバー、更に初期の納品は欠陥もたくさんありました。マスクはこれを悲しみ(?)、彼とボードはCEOのエバハードを首にし、これはエバハードを悲しませました(?)。ちょうど、こんなことが起こっている最中、最悪に都合の悪いことが起こります。2008年の不況です。これは、自動車業界全体を悲しませましたが、中でも特にテスラにはタイミングの悪いことでした。テスラはまだブランド認識もなし、利益もなし、ところが、巨額の先行投資は既に終えていました。壊滅的な不況はもちろんヘルプにはなりませんが、特にテスラにとっては、最悪に悪いタイミングだったのです。


マスクは2番目のCEOを雇いましたが、一年も経たない2008年末には、テスラの状況は、こんな映画のシーンを目の当たりにしているようなものでした。 “誰かがひどい大怪我をして今にも死にそうな状況。ドラマチックな言葉が交わされ、死にかけている人が何か最後に一言を言おうとする。あ~これが最後?もう死んじゃったのかな?あっ、またなにか言っている。あと一言二事は言うかもしれないな。。。” この映画のドラマシーンをエンジョイしていなかったマスクは、「映画をポーズして!早く止めて止めて!」と、CEOのポストを取って代わり、
猛烈にフルアドレナリンモードで、会社を生き延びさせようとしました。別の記事にも書いたように、ちょうど、スペースXも、同じ時、同じ映画で同じ役を演じていたので、当時のマスクはこんなだったのです。










でも、テスラはスゴイって感銘していた人達がいて、その中の数人が、もう危機一髪という時に貴重な投資をしてくれ生き延びることが出来たのです。そうして、この混乱から這い出てきた時には、イーロン・マスクがCEO、
カーデザイナーFranz von Holzhausen(フランツ・フォン・ホルツハウゼン)がチーフ・デザイナーの新しい会社に生まれ変わっていました。フォン・ホルツハウゼンは、車業界のJonathan Ive(ジョナサン・アイブ)、花形デザイナーです。GM、その後マツダのデザインディレクターでしたが、当時かろうじて立っているテスラに自分のキャリアを賭けたのでした。


数週間前、フォン・ホルツハウゼンに会いに、テスラのデザインスタジオに足を踏み入れた時、
私(ティム)は、すっごく派手なセレブのカーデザイナーに会えるとワクワクしていました。”きつ〜いドイツなまりの英語をちゃんと理解できますように〜”と願っていたのです。ところが、彼はごくごく普通の態度のアメリカ人、ほんとにがっかり(苦笑)。


ピカピカのデザインスタジオは、アートとフィジックス(物理)のまるでプレイルーム。フォン・ホルツハウゼンは、数年後にデビューするモデル3の実物大粘土模型を見せてくれ、車のデザインでは、全てが精密であることがどんなに大事なのか、1ミリの4分の1の違いが、車全体にどんなに広がってしまうのか話してくれました。2種類のモデルを同時にテストするため、模型は半々に作られていました。


大手の自動車会社に何年も務めた後、テスラに来てどう思うのか聞いたところ、違いをこのように言っていました。“GMの様な会社は財務主導なので、財務の期待に絶えず答えなければならない。でも、我々の見方は逆。製品が素晴らしいと成功し、その結果、会社も素晴らしくなる。” これは、マスクが私に言ったことによく似ています。「会社のリーダーが、数字自体に価値があると思った瞬間に会社はダメになる。CFOがCEOになったら会社はおしまい。ゲームオーバーだ。」フォン・ホルツハウゼンはこう続けました。“もう一つの違いは、他社ではエンジニアが先に来ること。デザイナーは、デザインパッケージを渡されて、ビューティフルにしなさいと言われる。テスラでは、デザインとエンジニアリングは同等の価値を与えられ、マスクが双方を常に対立させて切磋琢磨させる。” テスラで製品作りに夢中になれる自由に慣れたフォン・ホルツハウゼンは、全く時代遅れの、以前のやり方には戻りたくないと言います。


フォン・ホルツハウゼンのテスラでの最初のミッションは、ステップ2の車(中価格で中産量のモデルS)をデザインすることでした。既成のデザインをもとにしたロードスターは、会社の長期の定番商品ではなく、スプリングボードになる製品でしたが、モデルSはテスラ最初のフラッグシップ、主要製品です。まっさらな状態から車のコンセプトを作り変えるチャンスでした。フォン・ホルツハウゼンはこう言います。「モデルSを始めた時は、全く白紙の状態だった。」


これらは、スティーブ・ジョブズのアップルでのやり方と不思議なほど似ています。彼は異常なほどに素晴らしいプロダクトを作るのに熱中し、他の会社がしてる事など気にもかけず、常にまっさらな白紙の状態から事を始めました。アップルが電話機を作ろうと決めた時、ブラックベリーの改良版を作ろうなどとは思わず、携帯電話はどうあるべきか?という疑問からスタートしたのです。


時が経つと、巨大になった業界はたるみ、創造力を失い、リスクを避けるようになりがちです。実行力と創造力に長けたアウトサイダーが出てきて、フレッシュな見方で取り組んで、全体を
根本から考え直したやり方で、慢性化した業界にチャレンジすれば。。。そこに大きなチャンスがあります。


iPhoneが出てきた時には電話機業界はひっくり返りました。モデルSが登場した時に、コンシューマ・レポートが、これまでになかったベストカーだと賞賛し、前代未聞の99/100レーティングを与えたこと。また、テスラのオーナーは皆テスラに熱中しているのは驚くべきことでしょうか?もちろん、Noです。だって、iPhoneのように、モデルSは、
15年飛び越えた将来の車なのですから。
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モデルSは、0から60マイルに3.2秒で到達する、今までで一番早い4ドアセダンです。アエロダイナミックもめっちゃ良く(業界で最良値の抵抗係数0.24)バッテリーのパワーを節約します。エンジニアリングのイノベーションの数々を評価され、アメリカの政府エージェンシー、NHTSA(米国の道路安全交通局)
がテストした結果、5スターレーティングなのに、最高の、5.4スターを受けました。


モデルSは既に自動運転を始めていますが、近いうちに、毎朝、快適な温度に調整し、ムードにあったミュージックを流して、ドライブウェイであなたが出てくるのを待ってくれるようになります。また、毎晩、家に帰って来て車を出ると、自動でガラージに駐車して、電源につなげて充電してくれる。何年型モデル(例えば、2014年型トヨタカムリ、2015年型トヨタカムリ)という仕組みも使っていません。新しい機能を次の年の新型モデルが出るまでホールドしておかないで、使えるようになったら順次に追加していきます。だから、今日買うテスラは、2週間前に買ったテスラとは僅かに違うかもしれません。また、常に、修正や新たな機能を、自動WiFiソフトウェアアップデートでロールアウトしています。テスラのオーナーは、"朝、目を覚ましたら、車が新たな機能を備えているのに気づく”なんてことがよくあるのです。


テスラには、技術的に不可能と思われていたり、業界で制限されて出来ないことなどでやりたいことはたくさんありました。それを可能にする為、作らないとならないものは自分たちで作って
、克服し実現していきました。例えば

バッテリーは非常に重いので、それを補うためにボディーは超軽量にしなければならない。そこで、スペースXの先端ロケット技術を使って、北米で唯一の全アルミニウムボディーを取り入れた。

イーロン・マスクとフォン・ホルツハウゼンのチームは、車のデザインをパーフェクトにしようと長い時間没頭し、妥協せず、とことん追求するやり方に慣れていたので、ドアハンドルを取り付ける段階になった時も、完璧なボディーを台無しにしたくなかった。そこで、苦心を重ねて、ハンドルがドアから突出せず、平たく収まるようにした。

ディーラーシップの販売モデルが気に入らず、カスタマーに直接売ろうとしたが、直売を禁止する多くの州の法律に阻まれた。それで、禁止している州に戦いを挑み、一州一州、法律を覆している。

ツマミやボタン類をなくしてしまって、大〜きな17インチのタッチスクリーンで全てコントロールしたかったが、最初の車をデビューされる前は、まだiPadもなく、車に適した17インチのスクリーンなどなかったので、自分たちで作った。


このようなイノベーションの数々が、テスラを並外れて優れた車にしてきました。しかし、電気自動車の大きな短所をどうするのかという疑問はまだ残っています。前にも言ったEVの3大課題の内の2点(パフォーマンスとバッテリーによる走行距離)は、AC Proprusion が大きな前進を遂げ、テスラチームは、そこから更に進歩を続けています。今や、パフォーマンスは、セダンの中で世界一。バッテリーの走行距離は、一回の充電で208から270マイル(モデルによる)と素晴らしい数字を出しています。


でも、まだ、答えなければならない疑問が2つあるのです。:
ロード・トリップ(車の長距離旅行)ができるのか?
誰でも買えるのか?

テスラはその両方に取り組んでいます。



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廉子の注)テスラは、すごいスピードでイノベーションを進めています。既に、一ヶ月ちょっと前に出たティムのポストの内容にも古くなっている箇所がありますが、あえてそのままにしました。そういった点も含めて、近いうちに、自分のオリジナルポストで取り上げようと思います。