10.25.2015

The Martian (Bring Him Home) 映画


やっと、「The Martian」を観てきた。

私は、映画館に足を運ぶのは一年に2、3回あればいい方だけれど、これはどうしても見たいと思う映画がたまに出てくる。ここ数年では、ミュージカルの映画版「Les Misérables」と、Alan Turing の生涯を描いた「The Imitation Game」、そして、この「The Martian」。


NASAの火星短期調査ミッション中の宇宙飛行士6人が、突然の嵐に襲われる。避難中に一人負傷し、行方がわからなくなる。彼は死亡したものと、チームは飛び立ち、地球に向かう。ところが。。。

http://www.foxmovies.com/movies/the-martian

とてつもなく可能性が低いことを成し遂げようと、本人はもちろん、みんなが(違いや利害関係を超えて)全力を出しきって協力する姿には心が震える。

そして、その力強さ。

強いって、諦めないこと。失敗や逆境で挫かれそうになっても、「まてよ。じゃ、これはどうか?」って、トライし続けること。それを止めてしまうのと、「これがダメだったのはどうして???だったら、こうしてみればどうだろう?」と、トライし続けることで、生と死が分かれる。どんなに可能性が低くても、ゼロでないってことは、とっても大きい。

取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニーや、地上のNASAやJPLが駆使する技術と問題解決の仕方(=知能のクリエイティビティー)は、映画にありがちな突拍子もない作り話と違い、かなり現実的で科学的に根拠のあるものらしい。

JPL(Jet Propulsion Laboratory) に務めていたことのある友人は、映画がオープンした日に早速見に行ったそうだ。彼が住んでいるのはJPLのあるパサディナ。映画は満員(多分JPL関連者が詰めかけたのか)で熱気ムンムン。マーク・ワトニーやNASA、JPLが問題を解決する度に、歓声と拍手の嵐だったんだそう。科学に基づいた内容と、難題を地道に解決しようと取り組んでいる姿勢を、割りと正しくこの映画が表現しているのを見て嬉しかったはず。

火星に行きたいと思っている人、現実になる日は意外に近いかも。それに、実際の火星では、映画の当初に出てくるような砂嵐はまず起こらないのでその心配はないとのこと。それだけでも、一つ問題解決済み。(笑)