12.28.2015

クリーンエネルギーへ向けて、流れが変わった2015年!




今年2015年は、クリーンエネルギーへの移行を進めている人達、そして私のようにアメリカでそれを応援している者にとって「流れが変った!」と思えた年だった。

もちろん、ゴールの「ほぼ100% Renewable Energyで回るサステナブルな社会」はまだ遥か遠いけれど、逆流に押されてなかなか進めなかったこれまでと違い、今は流れが後押ししてくれている感じさえする。



流れを変えた主なフォースは、8月のThe Clean Power Plan、12月のCOP21、そして先々週のITC Extension。


The Clean Power Planは、これまで無規制だった、アメリカの発電セクターが出す二酸化炭素を減らすプランだ。アメリカ全体では、2030年までに2005年次に比べて約32%減らす。各州の状況によって、減らす方法も量もフレキシブルで、実現しやすく設定されているようで、政治的な目的で反対している州はあっても(I'm looking in your eyes, Texas!)、発電送電を実際担っているユーティリティーの多くは「実現に問題はない」と言っているらしい。

具体的には、「石炭発電を大幅に減らす。そして、いずれなくす。Renewablesを増やす。Energy Efficiencyを進める。天然ガス(特に)と原子力は、必要に応じてブレーキをかけつつ取り入れる」という筋だ。

石炭埋蔵量がダントツ世界一のアメリカで、石炭消費の92%を占める石炭発電。それをなくすプランが進んでいるのは、やっとアメリカも問題を認識して、改める活動を起こした証拠と思える。



今月初めパリで開かれたCOP21(国連の気候変動に関する会議)。今まで20年程、世界各地でこの一連の会議がなされてきたが、これといった結果が出なかった。

ここに来て一転、世界の主要国200国近く(アメリカ、中国、インドを含め)が、一致して二酸化炭素を減らす=石炭、石油、(天然ガス)等の化石燃料の使用を減らしていく事に同意した。

Bloomberg New Energy FinanceのMichael Liebreich曰く、COP21で結ばれたParis Agreement は、世界が、化石燃料業界との虐待関係を断ち切ると、心を決めて出した離婚届」なのだそうだ。これからも協議は続くけれど、世界中の心が固まり、方向がはっきりしたということ。



そして、先々週アメリカ政府が認可したITC(Investment Tax Credit) Extension。来年2016年で切れる事になっていたソーラー発電システムへの税金控除が、フルで3年とその後%を下げて2年と、計5年+延ばされた。

価格も下がりつつあり、技術も進歩しつつあり、就業者数も増えつつあり、つまり、やっと勢いのつき始めたソーラー発電業界が、足場を外されずに済み、きちんと成長する期間をもらえた形だ。ソーラーばかりでなく、風力発電、地熱その他のRenewablesのProduction Tax Credit (PTC)も数年延長された。

同時に、政治上の引き換えに、40年間禁止されていた石油の輸出が許可されたが、石油輸出により増える二酸化炭素の量は、ITCとPTCの影響で減る量の10分の一以下に過ぎない=差し引き二酸化炭素の大幅削減になると見られている。

税金がRenewablesを援助するのはどうかと問題視する人がいたら、世界の化石燃料業界は、毎年$5.3 trillion(5.3兆USドル)=毎日$14.5 billion(145億ドル)の援助をいまだにもらっている事と比べてみてはどうだろう。



今年は他にも、シェル石油が$7 billion(70億ドル)投資してきたアラスカ北極圏内での石油採掘を諦めたり、カナダのtar sandsをテキサスに運ぶKeystone XL Pipelineが却下されたり、テキサスやオクラホマの地震が天然ガスのフラッキングにより引き起こされていると認められるようになったり、エキソンモービルなど石油業界が、1970年代に既に化石燃料が温暖化の要因だと知りつつ隠していた事が明らかになったり。。。

でも、誰が過去に何をしたと言ってバッシングし続けるよりも、事実をわかってもらって、できるだけ早くサステナブルな未来づくりに協力してくれる人を増やす方が、より早くゴールに近づける。政党、国境、宗教その他多くの境界をできるだけ超えて協力できれば。。。できないと思ってたことができるようになるはず。

信じることに向かって努力を惜しまない、大事なことをきちんと言う、優れた才能を持つ人々が、Renewables業界には多数いて、更に増えつつある。だから、多くの賢い人達、若い人達、軍人だった人達が共感して、その動きに参加しようとしている。私ができることなど取るに足りないものだけれど、これからも機会を見つけて貢献していきたい。

2016 and beyondが楽しみだ。