アパートと戸建/コンドの違い
アパートは企業経営で、プロの管理会社がほぼ常駐しメンテや修理の交渉にほとんど煩わされずに済む。
多忙、出張が多い、英語での交渉に不安が残る、こちらでの生活に不慣れな場合、アパートの方が安心。
戸建/コンドは個人オーナーで、気持ちよく過ごせるかは、オーナーの状況、性格や誰が管理するか次第。
また、借り手が一通り家のメンテをする前提で貸し出されているので、米国の生活に慣れてからが良い。
家電、設備
アパートでも借家でもまずついている物:天井や壁に取り付けられた照明、ミニブラインド類、冷暖房設備
台所の調理コンロ、オーブン、食器洗い機、作り付け電子レンジ、収納用のクロゼット。
冷蔵庫は、アパートにはついてくるが、借家はある場合もない場合も。
洗濯機乾燥機は、アパート借家ともに、ある場合もない場合もあるので、なければ借りるか購入する。
施設、アメニティ、ガラージ
あるレベル以上のアパートには、通常以下の共同施設がついており、使用料は家賃込み。
クラブハウス(アパートオフィス併用)、屋外プール、フィットネスジム、メディアルーム
ビジネスセンター(コンピュータ・Fax・コピーなど)ビリヤード台などのあるゲームルーム
ガラージは借家にはついてくる。アパートは駐車場は無料だがガラージは別途かかる。
クレジットレコード(スコア)がない場合
アパートや家主は、あなたがきちんと家賃を払えるかどうかを給料明細とクレジットレコードで判断する。
海外から来たばかりでレコードがない場合、アメリカの勤務先から、レターを必ず用意してもらう。
特にフォーマットはないが、勤務先のレターヘッドを使い、会社名、住所、電話番号、あなたの氏名、
肩書き、予定年収(家賃手当などの諸手当、ボーナスなど含むグロス額)、記入者の氏名、署名は必須。
必要情報をまとめる
ソーシャルセキュリティ番号と米国運転免許書番号(ない場合は、上記のレターは必須)
過去2年間の住所と、管理人の名前、電話番号、家賃額、住んでいた期間、退去した理由
勤務先の住所、肩書き、グロス月収額、勤続期間、電話番号、上司の名前と電話番号
直前の勤務先の上と同じ情報
車の車種、ナンバープレート
緊急連絡先(米国内の上司、同僚、友人等と日本の家族の両方)
書類を揃える
物件回りをするまでに以下揃えておく。写真付きID: 米国運転免許、なければパスポート。
米国滞在ステータスの証明: 通常査証、査証待ち中ならI-94など。
収入証明: 給料明細過去1、2ヶ月分。米国での明細がない場合は 上記にある勤務先からのレター。
アパート/家主へのアプリケーション代:カードもたまに使えるが、現金をMoney Orderに変えて払う事も。
アパートはデポジット込みで数百ドル、借家は家賃一ヶ月分とアプリケーション代数十ドル。
希望条件リストを作る
どんなアパート、家に住みたいか、家族の意見も聞きつつ、思いつく事を何でも書き出してみる。
エリア、値段、間取り,広さ,築年、学校区、日当り、台所、床の素材、近隣施設、その他。
この時点では、過ぎるかなと思う事でも、気兼ねせずに何でもリストアップする事が大事。
その後、どうしても必要(need)と、あったら良いな(want)にグループ分けし、優先順位をつける。
希望家賃の幅
理想の家賃額と、もし気に入ったらここまでは出せるという上限額の範囲を決めておく。
借家の家賃は、たまに付加サービスをつけられる程度であまり交渉の余地はない。
アパートは、契約期間の長さやその時の行っているプロモーション次第で、先方が割引を提示してくる。
家賃以外にかかる費用は、何で、それぞれほぼいくら位かを確認し、月のトータル額で決めると良い。
入居時期の決定
物件が空いていれば、申し込んでから入居まで1、2週間。空いていなければ,1、2ヶ月かかる事もある。
空いている物件を,家賃発生なしで長期間ホールドしてくれる事はほぼない。
早ければいつから、また、遅くともいつまでには入居したいか許容範囲を決めておく。
物件回りは、入居予定日の1ヶ月前から1週間前あたりの範囲で行うのが、最も効果的。
テナント・エージェントを雇う
アパートならウェブで物件を探し、自分で見て回るのも可能。
借家は一貫して借り手のあなたの為に働くエージェントを味方に付ける方が得策。
借家は一貫して借り手のあなたの為に働くエージェントを味方に付ける方が得策。
オーナー側のエージェントは、オーナーに便宜を図るよう義務づけられている事を理解する。
マーケットを知る
通勤や生活の便利さ、 治安、近隣施設、 学校区、 今後の開発予想などの知識を得る。
最初から「どこ」とエリアを限定すると選択の余地が狭まるので、「どんなエリア」の観点から探す。
「良い物件があれば。。」は無意味。良い物件は人によって異なる。
仲介を頼むなら、どんな物件があなたに取って良い物件なのか詳しく伝える事が必要。
物件の見学と決定
カジュアルな服、脱ぎ履きしやすい靴、ノート、デジカメ、夏場はお水を持参して、物件巡りをする。
物件を回りながら思った事は質問するか、まとめておく。
途中、条件を調整しながら、気に入った物件が見つかるまで探す。
アプリケーションを出す
納得できないのに決めるのは避けたいが、ここと思ったら早めに押さえる。不動産はタイミングが大事。
アプリケーションフォームを記入し、要求書類を添付し、フィーを払って先方に申し込む。
フォームは、アパートならオフィスが用意しているものを使い、借家ならエージェントが用意する。
契約内容の交渉はこの時点までに行っておく。法的には、物件はまだ押さえられていない事を理解する。
デポジットとアプリケーションフィー
アプリケーションフィーは、申し込みの際に支払う。アパートはアドミンフィーを支払う場合もある。
クレジットカードが使える場合もあれば、Money Orderを要求される場合もある。現金は使えない。
これらのフィーは、先方への申し込み手数料なので、万が一却下されても返金はない。
デポジットはこの時点で支払い要求される事も、承認が降りてから支払う場合もあり、ケースバイケース。
承認が降りる
アパート/借家側は、受け取った情報をもとに、一両日中に収入や身元を確認する。
通常アパートは、月収(税や手当込みのグロス)が、提示家賃の何倍以上必要などの規定がある。
SSNをもとにクレジットスコア/ヒストリーや、免許書番号や生年月日などから犯罪歴等も調べる。
海外から来たばかりでクレジットレコードがない場合は、前述のレター等で信用してもらう方法をとる。
Tenant Insuranceを申し込む
別名Renter's Insuranceで、自分の落ち度で物件や人に与えた損害賠償と、自分の持ち物の補償が主。
アパートによっては必須の場合もある。要求されなくとも、万が一を考慮して持っている方が安心。
自分の車の保険会社と同じ所に申し込む方が,割り引き等受けやすい。
ユーティリティーの名義変更
ユーティリティーは、入居日には自分の名義に変えておく必要がある。
特に、アパートは電気、借家は電気、水道、ガスのサービスが開始されないと入居できない。
テレビ、電話、インターネット等は、当初なくても、とりあえず生活は始められる。
リース契約締結
借家の場合は承認が降りたらすぐ、アパートは入居直前に正式リースを締結する。
合意した内容と相違ないか確認して、サイン、イニシャル、日付等を記入。コピーを記録として保管する。
リース終了期日、退去時の通知は何日前か、終了以前に退去した際のペナルティー等理解しておく。
日割り/初月家賃の支払い
アプリケーション時に未払いならデポジットも、日割り家賃、時には前家賃も、鍵と引き換えに支払う。
入居後は、月初めまでにその月の家賃を小切手で支払う。引き落としやカードが使える場合もある。
請求書は送られて来ないので、忘れない,遅れないようにする。
リースに、支払い期日、遅れた場合のペナルティー、支払先等明記されているので確認しておく。
引っ越し
リース開始期日の後ならいつ入居しても良いが、期日前に荷物の搬入はできない。
荷物の受取日が決まったら先方に連絡。テナント保険や電気口座番号を要求されていればまとめておく。
中、高層建のアパートは、荷物搬入用のエレベータの予約が必要な場合もある。
お土産を持っての近所挨拶はこちらではまず行われないが、隣近所と顔見知りになっておくと安心。
鍵、オープナーを受け取る
部屋の鍵の他に、ガラージやゲートのオープナー、郵便受けの鍵等を受け取る場合もある。
全て使える事を確認し、何をいくつ受け取ったか記録しておくと良い。
借家では、鍵やオープナーが人数分、車の台数分渡されない場合もあるが、先方に数を揃える義務はない。
鍵もオープナーも、LowesやHome Depotなどのホームセンターで、予備を簡単に購入できる。
コンディション・レポートを出す
入居後、リースに記載されている期日以内に、指定のコンディションフォームに記入して先方に提出。
機器類がきちんと作動するか確認し、目立つ傷や汚れなどをチェック、写真を取りコピーを保管する。
この時点で目立つ汚れや損傷に気付いたら、アパートオフィスや大家側に連絡し、対処してもらう。
日本人感覚のきれい度を期待し強要するのは無理があるので、ある程度なら受け入れる事も必要。
情報は最新でない事もあり得ます。あくまでも参考程度とご理解の上、 自己責任でご利用下さい。
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