ダラスってどんなとこ?

田舎の大都会?


なんと、ダラス・フォートワース地区は全米で4番目の大都会です。

大企業の本社も数多く、テック、エネジー、航空、自動車、ヘルスケア、流通、リテール、保険、ファイナンシャルなど中心に経済活動が活発で、世界中の人が出入りしています。規制が少ない、州の個人税がない、Right to Work Statesなども魅力のようです。

前向き思考で開放的、ビジネスにしろなんにしろ、やる気のある人が集まってくる土地柄です。広い土地とカラッとした気候のおかげか、おおらかな気質の人が多く、住んでみて初めて良さのわかる所です。

文化面でも世界のトップは別として、それに近いレベルなら、コンサート、美術館の展覧会、催し物、 ミュージカル、オペラ、バレー、劇、 セミナー、フェスティバル、 スポーツ観戦など 、手軽に頻繁に楽しめます。

近年ダラスのダウンタウンのDallas Arts Districtの開発が目覚ましく、一流のアートに接する機会がますます増えました。イべント情報は、Guide Liveで。







交通の便が良い

両海岸の中間にあるダラスは、アメリカ主要都市のどこにでもほぼ数時間で行けるばかりでなく、カナダ、メキシコ、南米諸都市に足を運ぶのにも便利! 私の周りの人たちは、国内外のいたる所へ飛び立っては帰って来てを繰り返しています。

アメリカン航空の拠点であるDFW空港、国内線大手SouthWest航空の拠点であるLove Field空港、貨物専門のAlliance空港、コーポレートジェット中心のAddison空港をはじめ、空港設備も充実しています。

海、山、観光地やリゾートに行きたいと思ったら、飛行機に乗ってさっと行けますし、少しがんばれば、コロラド、ニューオリンズ、フロリダとか車で行けます。グランド・キャニオンやイエローストーン、ロッキー、ビック・ベンドなど国立公園を車で回る人も多く、広い行動範囲を楽しめます。

近年DART(電車)が広がりつつあり、ダウンタウンや空港までも電車で行けるようになりましたが、町中での移動はもっぱら車です。道路も広く駐車も楽、ハイウェー(無料)やトールウェー(有料)も整っているので運転は楽ですが、大都会(?)のダラス、朝夕のラッシュはかなり混みます。ショッピングエリアは至る所にあり、買い物に困る事はありません。ただし、歩いて買い物に行ける所は数カ所しかないので、車の運転はまだ必須です。







派手な気候


ダラスには風を遮る高い山はありません。カナダの方からの冷たい空気と、メキシコ湾からの暖かい空気が押し合いへし合いします。特に春と秋はこの押し比べが顕著です。どちらの圏内にいるかによって、温度が急に変わるので、昨日までセーターを着ていたのに、今日はタンクトップにショーツということが起こります。天候の変化が激しいのがダラスの特徴ですが、ピカッ、ガラガラ、ザーッ、カラッと派手な方が、いつも、しとしとじめじめしているより精神衛生上いいと思います。

天候がコロコロ変わる割には、天災をあまり心配せずにすみます。
津波、地震、噴火、雪崩の心配は無いし、台風、ハリケーンだって名残がちょっとくる程度。大雨、洪水、落雷、雹はたまにはあり、皆が気にするトルネードも警報が出る事はありますが、大概局部のみで死傷者が多数出たと聞いた事はありません。

年間を通して青空が広がる日が多く、気持ちも明るくなります。一般に雷雨が多いのは春、真夏はさすがに暑くジリジリ感じますが、乾燥しているし、朝早くだったら十分歩いたり走ったりできます。子供たちはプールに行かせればまず幸せですし、大人はその横でBBQを囲んでビールがとてもおいしい気候です。秋は気持ちよくイベントも多いのでアウトドアを満喫しましょう。冬は意外と寒くなります。

夏を快適に過ごすヒント
外で長時間過ごす時は,水を持ち歩いて水分補給を十分に。長時間のドライブの時も同じ。
帽子、サングラス、日焼け止めで直射日光を和らげる
車を長時間屋外に停める時は、シェードなどをフロントに置き、車内が極端にあつくなるのを防ぐ。
建物の中はかなり冷房が効いている事が多いので、軽いジャケットを持参。
至る所にあるプールを使って、夏を満喫。
できれば、一番暑い1時から3時の間は屋内で過ごす。







多様な文化と人種

ダラス、テキサスのイメージは、やっぱり馬に乗ったカーボーイ。ところが。。。一番予想と違うのがこれ。いや、確かに行く所に行けばいます。(テンガロンハットに巨大なベルトバックル、凝ったカーボーイブーツを満喫したかったら、Fort Worth Stockyard    Billy Bob's へ) でも、日本で着物姿を見かけるのと頻度はさほど変わりません。私も、さすがに
カーボーイがたくさん住んでるとは思ってもいませんでしたが、もっとテキサス生まれの白人が幅をきかせていると思っていました。

私が住んでいる郊外の辺りは、地元テキサン以外の方がずっと多いはず。アメリカの他の州から移ってきている人も多々いますが、ハイテク関連の会社が多いのが影響してか、中国系、インド系、ベトナム系、韓国系、中東系、ヨーロッパ各国、ロシア系など、学術研究でも秀でている人たちがたくさんいます。子供たちの学校でも、成績トップ10とか何かの賞でも、彼らの多くが名を連ね、そのたくましさを実感せずにはおれません。

以前住んでいた香港も、Expatはたくさんいましたが、ローカルとは別の世界で生活していた覚えがあります。マーケットでも地元とよそ者では言値が全く違うのが常識でした。その点ここは、仕切りも敷居も低く,秩序戒律もあまり無いので、違法でなければ何でもあり、何でもまあOK。どんどん、いろんなグループや集まりに入って行けば世界が広がります。ちょっと位差別めいた事言われてるのかもしれませんが、私は気にしない事にしています。

家を買う、借りるにしても、金銭的な条件があれば問題ありません。支払い能力があると判断されれば何人だろうが関係なく買ったり借りたりできます。人種や出身国で差別するのは法律違反です。「いや、建前はそうだろうけれど本音は違う」と言う人もいます。Good Old Boys Clubとか、コネ、ビジネスや職場でのポリティックスはもちろんあります。でもそれって、日本を含めいろんな国、いろんな社会、どこにでもにもあること。

もっと排他的だと思っていたのに、実はオープンでフレンドリーだった。自分が何をしたいかさえちゃんとわかっていて努力すれば、何とかなるここの土壌が私は気に入っています。







アウトドア

ダラスに来て最初の数年は、山が無い、海も湖も無いとぼやいていましたが、徐々に身近にある自然が目に入るようになりました。たまに地図を広げたり、ウェブで見つけた公園やトレイルなどを家族と探索するようになり、今ではダラスの自然も捨てたものではないと思っています。意外に、手軽にアウトドアを楽しめる所が点在しているのもダラスの良い所です。数時間から半日もあれば、車でさっと行って散策できる所はたくさんあります。

一番のおすすめはWhite Rock Lake。ダラスの中心やハイウェイからも近いので、多くの人に便がいいはず。加えて、湖を一周するトレイルが整備されています。ぐるっと回って10マイル弱なので半日もあれば歩けるし、自転車なら1, 2時間で一周できます。ランチ持参でベンチに腰掛けて、湖を見ながらピクニックと洒落こむ事も。至る所に駐車場もあります。Lakeの南側には、春はチューリップがきれいなDallas Arboretum、西側には映画にでも出てきそうな豪邸があったりと、それを見るだけでも結構楽しめます。

北の郊外、PlanoのArbor HillsOak Point Park、Bob Woodruff Park、Chisholm Trailなど、ジョギング、お散歩、自転車、インラインスケート、凧揚げと楽しめる事盛りだくさん。McKinneyのHeard Wildlife Sanctuaryはもう少しワイルドです。その他、そこここにクリークを中心にして公園やグリーンベルトが点在します。それぞれの市のウェブサイトのPark & Recreation Departmentなどに、市が管理している公園やトレイルの情報があるので調べてみてください。また、テキサスのトレイルの情報はTexas Outdoorで。





スポーツ

様々なスポーツをする、また観戦に行くのもお手頃です。まず、日本から来られる男性方にはおなじみのゴルフ場は至る所にあります。テニスコートしかり。公営コートばかりでなく、中学や高校には大概コートが何面もあり、週末や放課後空いていればただで使えます。

アパートや自宅にプールがある所も多く、また、オリンピックサイズで本格的に泳ぎたければ、公共プールも充実しています。コミュニティーの中には、プール、プレイグラウンドなど設置運営している所もあり便利です。

子供たちのサッカー、バスケその他のスポーツのリーグや練習する場、機会など書き始めたらきりがないくらいよりどりみどり。勉強ばかりして成績が良いだけでは立派な人間とは思われない土壌でもあり、バランスのとれた子育てをしやすい環境です。

野球をはじめ、バスケ、ホッケーフットボール、その他プロの試合観戦も簡単にできます。周りの声援をききながら、選手のプレーを身近で見るのは楽しいものですね。

普段から健康的アウトドア生活をして、たまに無性に山が恋しくなったら、手軽に行けるロッキーにキャンプやスキー、海が恋しくなったらフロリダやメキシコ、カリブ海のビーチへ。バケーションの幅も広がります。

まっ平らで、何も見る物もする事も無いとぼやいている人が身近にいたら、するスポーツ見るスポーツに関わらず、誘って出かけてみてください。意外と健康的なダラスの一面を発見できると思います。



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