8.15.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---19

最初のページ

前のページ

以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


                ーーーーーーーーーー

テスラ・ストーリー(その6)



今までは、こんな
強い感情を持つどころか、それほど気にも留めていませんでした。でも、最近、かなり時間を使っていろいろ学んでみると。。。ガソリン車の将来が明るいと思っている人は、誤った情報を見聞きして誤解しているか、それが自分の懐を潤してくれているか、救い難いほど頭が古いか、政治的なことを鵜呑みにして酔っているか、全くやな奴かのどれかとしか考えられないな〜と思えます。両手を上げてガソリン車を応援するなんて、上の5つのうちどれかじゃなければしないはず。そう思いませんか?


ガソリン車と電気自動車の戦いは、もう決着がついています。続いているのは、時間との戦いです。石油業界が生死をかけて遅らそうとしていて、難航していますが、このまま遅らせ続けられないでしょう。しばらくしたら、「油まみれのフッドは古い、うるさい加速も古い、熱いエンジンも古い、オイル交換も古い」と、みんな気づき始めるはず。ハイキング トレイルにゴミを撒き散らし、飛行機の中でタバコを吸い、分厚い紙の束をゴミ箱にポイ捨てするのと同じように、
ガソリン車を運転することに、回りのみんなが嫌〜な目を向けるのも時間の問題です。2050年に、孫を連れて古い20世紀のガスステーションにフィールドトリップに行き、どんな仕組みになっていたのか説明するなんて想像すると笑えます。



ズームアウトしてみると


ドラゴンの炎を利用する術を学んで、人類はモダンな世界を築きました。私たちは、今まだ燃やす時代に生きています。でも、前進する時が来ました。掘り起こした遺産を食い潰すのをやめて、仕事を見つけなければんなりません。責任のある大人のやり方で、継続維持できる方法でエネルギーをつくる時が来ました。


前にも出したタイムラインにある、未来の再生可能エネルギー世界(黄色いゾーン)は:

1) ほとんどのものは、電気で作動する


2) ほとんどの電力は、持続可能なリソースでつくる


太陽光、風、地熱、水などで作る電気で動く世界です。燃やすのはもうおしまい。









私たちは、ステップを踏みながら、この世界へ移行中ですが、エネルギー・ストーリーの最後にあげたように、今、緊急に対処しなければならない2つの問題は:

1) 発電は莫大でかなり汚い

2) 輸送セクターは莫大で、全くほとんど汚い


このポストでは、そこから先、2)の自動車問題にズームインして、どうしてそうなったのか、どうしてそのままの状態が続いているのか、そして、どうしてそれがとうとう変わる瞬間を、目にすることができそうなのかを探ってきました。


このポストでは、1)には触れませんが、イーロン・マスクが関与するソーラーシティとテスラは、発電問題も解決しようと道を切り開いています。ソーラーシティは、マスクがアイディアと資金を出して、マスクの従兄弟が率いる、全米一のソーラーシステム施工会社です。パワーウォールはテスラの新製品、固定バッテリーパックです。パワーウォールとソーラーシティについて、ミニポストを書いたので、興味のある人は見てみてください。


まだそれほど知られてはいませんが、ソーラーシティのソーラーパネルシステムを、テスラのバッテリーパックにつないで、太陽光でつくる電力だけで、家庭生活も、車を走らせることもできる道が開かれつつあります。黒い化石燃料の道から、誰でも出たい人は出れるよう、小さいyellow brick road(黄色いレンガの道、オズの魔法使いから)を、マスクと彼の会社は作りつつあるのです。こういったモダンテクノロジーのおかげで、私たち個人、ビジネス、そして、都市全体が化石燃料なしで動いていけるのなら。。。燃やす時代の終わりはそこまで来ている、その兆しが見える、そう思うのです。



世界を変えるには?


テスラについて学ぶことは、車や車会社を理解することなどではありません。変化がどうやって起こるのか、また、どうして変化が頻繁に起こらないのかを理解することです。


私たちは、本能的に、テクノロジーや社会規範、社会運動、アイディアなどは、時と共に前進すると思いがちです。あたかも、こういったものがいかだか何かで、前進という川の流れに乗っているだけと思っているのではないでしょうか?私たちは、時の流れ=進歩とすぐ結びつけてしまうので、”未来”という言葉を聞くと、今の世界から進歩した、もっと良い世界と思ってしまいます。



しかし、実際は、もっと進歩した”未来”が来るのであれば、それは、何人かの勇敢な人々が、彼らの強い意志と行動力で、”未来”をもたらしてくれるからです。”現在”は進んだ”未来”を暖かく迎えてはくれません。なぜなら、”現在”は、分厚くて重い”過去”のアイディア、”過去”の規範、”過去”のテクノロジーで回っているからです。使えることが証明されている事を、微調整したり、少し変えて繰り返し使うことはよくあり、それを、”未来”へ進んでいるように錯覚しがちですが、実の所、”過去”に磨きをかけているだけです。



本物の変化が起こる時は体で感じます。イノベーターが、スゴイ勢いでキャノピーに突っ込んでいくのを目にすると、独特なスカッと爽快な感動を覚えます。私(ティム)は、2007年にスティーブ・ジョブズがiPhoneを紹介した時、その爽快さを味わいました。その瞬間までは、お馴染みのブラックベリー、ノキア、レーザーなどが、最先端のテクノロジーだと思っていましたが、これらがいかに過去に埋もれた電話機なのか、ジョブズのキーノートが目を開かせてくれました。iPhoneを見て初めて、いかにブラックベリーが駄目なのか気づくのです。同じ思いを以前もしたことがあります。誰かがコンピューターのワードプロセッサーでタイプしているのを初めて見た時、ラインの最後の方で、タイプが端に届こうとすると、最後の言葉は、魔法のように下の段に飛んで行くのに感動しました。その日の朝は、普通に見えたタイプライターが、急に大昔の代物に思えたものです。初めてiPodを見た時にも、それまでなんとも思わなかったCDの束が、急にとてつもなくダサく、効率の悪い代物に思え辟易したのを覚えています。



先月テスラモデルSをテストドライブした時、また同じ思いをしました。その日の朝、私(ティム)は、ピカピカ新車のレンタカーを運転して、テスラの工場に向かいました。見学を終えて工場から離れる時にも同じ車だったのに、急に1982年型を運転しているような錯覚を覚えたのです。Matthew Inman(マシュー・インマン)がどうして彼のモデルSを、”マジカルスペースカー”と呼ぶのかその時わかりました。だって、まさにそう感じるんです。新しい革新的なテクノロジーは、そう感じさせてくれます。私たちのモダンな社会が、今のように進歩してきたのは、浮かんでるだけで自然に進歩する川の流れに乗っているからではなく、勇気ある人や会社が、みんなをあっと驚かせたり、呆然とさせたりして、その度に飛躍させてきたからなのです。


しかし、こういった世界が変わる瞬間は、静かにスムーズに世の中に滑り込んできてはくれません。未来へリープさせてくれる
ディスラプターは、キャノピーに突っ込んでからも、登り続けられるよう戦い続けます。”現在”の世の中で、ぶらぶらしていたい”過去”は、”未来”が”現在”へ飛び込んでくるのを嫌います。だって、”過去”の正体がバレてしまうのです。”現在”じゃなくって本当は”過去”だって。。。だから、新しくて革新的なテクノロジーは、敵意を持って迎えられます。”現在”の顔をした”過去”が、”未来”を作ろうとするディスラプターを、まだ芽が小さいうちに、勢いがついて広がってしまう前に、なんとしてでも潰してしまおうとします。ディスラプターが一旦足がかりを掴んでしまうと、あっという間にそのアイディアが広がり、ゲーム自体が変わってしまうのを、”過去”はよく知っているのです。一旦バランスが傾き始めたら、それまでディスラプターを潰すことに加担していた皆も、”過去”を捨て、あたふたとディスラプターを模倣し始め、”未来”作りに走るのです。


テスラは、今まさに、その戦いのど真ん中にいます。



自動車業界を変えようと言う考えは、電気自動車のことをしょっちゅう考えていたイーロン・マスクの頭から出てきましたが、彼も一人では殆ど何もできませんでした。実現させるためには、彼の考えをスケールアップしなければならなかったのです。それをテスラで達成しようとしています。電気自動車について、しょっちゅう考えている11,000人の従業員からなる、スーパーブレインに動かされる会社、それがテスラです。



変化は慣れ親しんだランドスケープからは生まれません。変化は、それ自身のランドスケープを作らなければならないのです。テスラが取り組んだチャレンジが巨大な理由の一つです。ヘンリー・フォードは車を作っただけではなく、車ってどんなものなのか定義するランドスケープを作りました。それ以後、自動車会社はフォードの作ったランドスケープの中で働いてきました。マスクがフォードについて語った言葉をもう一度出しましょう。「フォードは何か障害があれば、それを避けるか乗り越える方法を見つけてきて、事を成し遂げることが出来た男だった。彼はカスタマーが本当に必要としていることにフォーカスし続けた。彼ら自身何が必要かわかってない時でさえだ。」マスクとテスラは、これと全く同じことをやろうとしています。長距離ドライブをするのに必要なチャージステーションが十分になかったら、スーパーチャージャーのエネルギーネットワークをつくる。リチウムイオンバッテリーが高価だから、スケーラビリティが頭打ちになるのなら、ワールドサプライを2倍にする工場を建てて値段を下げる。「Just get it done.」


しかし、「世界の持続可能な輸送手段へのシフトを加速する」という壮大なゴールを掲げ、「新車全体の半分は電気自動車」になって初めて勝利を認めるという、遥か彼方の目標に到達するには、素晴らしい自動車会社を一つ作るだけじゃ足りません。そんな凄いゴールを達成するには、テスラ自身がスケールアップしなければなりません。


どうやって? 
テスラは、並外れて優れた車を作って、人々の車に対する期待そのものを変えようとしています。新しくなったみんなの期待に添えるように、他の自動車会社が変わって行けば、スケールアップが加速します。また、テスラは、優れた車を作る過程で、電気自動車の数々の問題を解決してきましたが、発明したり学んだことを、他の自動車会社も使えるようシェアしています業界のトップにのし上がろうとする会社は、自社のイノベーションシークレットを固く守ろうとしますが、テスラの目標は、業界全体をトランスフォームすることです。だから、開発した先端技術を守るどころか、2014年には、使いたい人は誰でも使えるように、自社の特許を全てオープンにしたのです。


テスラが当面目標に掲げている年間生産台数50万台は、業界全体の年間総生産数の0.5%にしか過ぎないと言って、他の自動車会社はテスラのミッションに批判的ですが、マスクはそれに対して、「テスラ自身がもたらすことのできるインパクトはかなり小さいものだ。我々は人々の認識を変えることはできるかもしれない。しかし、それだけでは世界は変わらない。でも、多数の人がモデル3を買おうと決めれば。。。走行距離、ハンドリング、加速も全てガソリン車より良く、そして手頃な値段だから、絶対こんな車を買いたいと、みんなが思うようになれば。。。他の自動車会社はもう言い訳できないと気づくはずだ。そして、彼らも本腰を入れて、自社の電気自動車プログラム開発に多額の投資をするようになる。間接的に競争を引き起こすことで、テスラがカタリストとなって、業界全体を何桁倍も電気自動車へシフトしていくことできる。」


そうです。こうやって、一人の頭の中で生まれたアイディアが、巨大な業界全体と人々の間に広がり、世界は変わるのです。変わった後は、だれもが電気自動車のことをしょっちゅう考えることでしょう。



何か間違えているかもしれないし、予想もしない事が起こるかもしれません。でも、私(ティム)が見て、読んで、話しあった所では、テスラは本当にそのミッションを成し遂げて、世界を変えそうに見受けます。「accelerate the advent of sustainable transport by bringing compelling mass market electric cars to market as soon as possible」「(できるだけ早く、皆が認めるようなEVを市場に出し、)世界の持続可能な輸送手段へのシフトを加速すこと」。もし、モデル3が、彼らが語るような素晴らしい車だったら、どう考えても、EVが一般の車になる時代をズーッと早めること間違いなしです。ということは、その結果、今から50年先は、このままで進んでいくのに比べて、大気中の二酸化炭素量は減るだろうし、都市のスモッグは少ないだろうし、地球の気温も低いだろうし、かわいそうなポーラーベアも、またアシカを食べることができるだろうし、その他、私たちの生活に良い影響を与えてくれることが
もっとたくさん起こるだろうと思います。正面切って世界を変えるって、こんな事を言うのでしょう。


一方、マスクは、週2日この偉業に尽力しています。週の残りは、人類をマルチ プラネタリー スピーシーズ(複数の惑星に住む種)にしようと試みています。達成するのがとてつもなく大変な
テスラのミッションも、この壮大なゴールに比べると、グレープ フルーツスタンド(屋台)を出すほどの簡単なことに思えてしまいます。



最初のページ

ティムのオリジナル(英文)