8.08.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---17

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以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


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テスラ・ストーリー(その4)



波及効果



自動車会社の大企業にとって。。。これまで何十年も、今ある車を少しずつ改善しつつ、それなりにやってこれているのなら。。。世の中でテスラほど気に障るものがあると思いますか?


思い出してください!自動車メーカーは、電気自動車についてはもちろん、そのメリットについてもよ〜く知っているのです。カリフォルニアが電気自動車を作るよう義務付けた1990年代には、
ほとんどのメーカーが、ちゃんと電気自動車を作ったのですから。でも、義務が撤廃されるやいなや、それらを没収して、文字通りクラッシュしたのです。潰した車はさっさとゴミに出して、テーブルクロスをかけて、”見るものなんか何もありませんよ”っていう顔してしらばっくれました。そして、恐怖の日々が去ってしまうと、また快適な生活に戻り、以前のようにガソリン車を少しずつ改良する日々に戻ったのです。


しかし、彼らが電気自動車(EV)に対して、どうしてそんな
感情を持っているのかはわからないではないです。いや、もっともだと思います。彼らを含めて、大きな仕組みが出来上がっていて、みんな潤っているのですから。


車のディーラーシップは、ガソリン車の修理、
オイルフィルターやオイルの交換などをして巨額の利益を得ています。EVに変わってしまったら、エンジンはめったに壊れないし、オイル類はないので、こういった利益は消えてしまいます。


自動車メーカーは、ガソリン車のことは、既に何から何まで知り尽くしています。今年の新車は去年のよりちょっと良くなるように、毎年少しずつ改良する芸もマスターしています。でも、EVとなるとそうは行きません。優れたパワートレインをつくったり、バッテリーのエネルギー密度を高めるにはどうするか、まだまだ急いで学ばないとならないことがたくさんあります。ちっちゃい新米のテスラよりも知識がない。その証拠に、トヨタもベンツも自社のEV用に、テスラからパワートレインを購入しています。今から必死にR&Dするなんて大変なことです。


それに、何よりも、世の中の人はガソリン車を買うのに慣れているし、わざわざ説得しなくったってどんどん買ってくれています。いつも通り、磨いたブランドのイメージと、最近のアップデートを乗せたTVアドを幾つか流すだけでOK。一方、世の中の人はEVの事はほとんど何も知らないので、”ちょっと怖い”のです。みんなが”買ってみようかな”と思うようになるには、自動車会社は「どうしてEVを買うべきなのか」と人々に教えるいう大きな山を乗り越えなければなりません。



でも、本当に根本的な問題は。。。「どうしてEVを買うべきなのか」をきちんと説明するには、私(ティム)がこのポストでやっているように、「どうしてEVの方が、ガソリン車よりもずーっと進歩した車なのか」その理由全て説明しなければならないのです。それは、同時に「ガソリン車は汚い、不便、時代遅れ」というメッセージを送ることになってしまいます。今の主な収入源が、年間1,000万台のガソリン車を売ることだったら、こんなメッセージを送ると思いますか?


だから。。。誰もそんなことなんかしたくありません。テスラさえ、イーロン・マスクさえいなくなってしまえば、そんなことしなくても済むんです。



大企業3社で働いてきたフォン・ホルツハウゼンは、こう見ています。「彼らは、昔からの製造レガシープロセス、ガソリン車で楽に食べて行けている現実、ディーラーシップのモデル、自分たちの歴史にどっぷり使って抜け出せない。」


マスクは、度胸と独創性の無さだと見ています。「大手の自動車メーカーは模倣的だ。どこか他が試してみて、使えるってわかったら、やっとプロジェクトを許可して計画を進めるんだ。」


そんな業界の中、テスラの若木は上空に向かってぐんぐん伸びています。今にもキャノピーを突き破りそうな勢いで、業界を怯えさせることに成功しました。これは確かです。なぜなら、2008年に初めてテスラロードスターが納車された時には、名のしれた自動車メーカーが出しているEVなど皆無でしたが、今ではFord, Chevy, Nissan, BMW, Mercedes, Volkswagen, Fiat, Kia, Mitsubishi, and SmartなどがEVを売り出しています。もちろん、偶然なんかじゃありません。


では、いったい他のEVはどうなっているのか見てみましょう。


最も注目に値するのは、2010年に出てきて、ここ数年世界一の販売台数を誇る日産リーフです。(ただし、現時点までの2015年販売台数は、もっと高額のテスラモデルSがトップになっています。)リーフは$30,000(税金控除を差し引くと$22,500)で、走行距離84マイルです。日産のCEOカルロス・ゴーンは、テスラ以外でEVの利点を高らかに唱える、数少ない自動車業界リーダーの一人です。彼はEV販売が加速し始めるクーデサック効果について語っています。「人々は、近所の人が未来の車を持っていて、ガソリンを買わなくても済むのを羨ましく思って、質問しに来る。そして自分も買おうと決めるのだ。」


最近発売の始まったBMWi3は、テスラモデルS、日産リーフに次いで3番目に多く売れています。BMWi3は$43,000(税金控除を差し引くと$35,500)で、走行距離81マイルです。BMWのCEO、Norbert Reithofer(ノルベルト・ライトホーファー)は、「10年、15年、20年先の将来を見据えなければならない。。。BMWi3の様な車は絶対に必要だ。」と言ってEVの波に乗りました。


その他のEVは、まだそれほど目立った販売台数に達していません。リーフとi3についてどう思うか聞いた時に、マスクはこう答えました。リーフは:「走行距離が短すぎる。でも、努力し続ければそのうちにいい所まで行けるようになるだろう。」また、i3は:「何かやろうとしている。走行距離は短いけれど、正しい方向に向かっている。このまま続ければ、何か成し遂げられるだろう。」


”よくやった、ジョニー。大人のトイレでプーできたね〜。この次は、ちゃんと全部トイレの中に入れるようにしてごらん。そしたらもう上出来だ!”っていうトーンが、今の自動車業界のEVへの取り組み方について、マスクの正直な思いでしょう。


BMWの前CEOを雇ったフォルクスワーゲンは、EVに強気に出ると見受けます。また、GMも、次世代Chevy BoltのEVは、かなりビッグな物になると言っています。


ですが、他の自動車メーカーはそれほど確信を持っていません。ベンツのCEO、Dieter Zetscheは、当分EVはそれほど売れないと思うと言っています。「(ガソリン車に比べて)走行距離は短く、燃料補給に時間がかかり、スペースも狭い、値段も高い」。日本の自動車メーカー大手のトヨタとホンダは、EVの将来を疑っており、代わりに、ハイブリッド車と水素自動車に将来をかけています。Fiat Chrysler CEOの Sergio Marchionneは、かなりの反EV派で、自社のFiat 500e EVは、「義務付けられているから仕方なく作っているだけなので買うな」と公言しています。


もし、EVが将来世界の主要車になるのだとしても、まだまだ先は長〜いです。2015年1月時点、世界中の道路を走っているEV総数は、74万台でした。しかし、全世界の自動車の販売総数は、年間8千万台、道路を走っている車の総数は、10億台以上ある事実に比べると。。。EVはまだまだ1%にも満たない微々たるものです。それでも、急速に増えてはいます。




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私たちは、EVが支配する自動車時代の先端にいるのでしょうか?それとも、小さいEVバブルの最中にいて、そのうちにまた消えてしまうのでしょうか?先の話から察すると、自動車メーカーの意見も二分されているようです。



もうしばらくしたら、はっきりいろんなことがわかってくると思います。世界はまだ、本物の使えるEVを確立させた会社にお目にかかっていないのです。問題は、まだほとんどの人はテスラを買えない、そして、他のEVは全て走行距離が短すぎる事にあります。図にするとこうです。







実際は、典型的なアメリカ人は一日平均37マイル運転するので、80+マイルの走行距離で、ほとんどの人は事足りるのだと思います。でも、車を買おうと思っている人には、80マイルは物足りなく感じるのでしょうし、この程度の走行距離では広く普及することは望めません。


テスラの最初からのプランは、上の図のQ4に位置する素晴らしい車を作ることです。そして、2017年にモデル3を出してそれを実現すると言っています。日産、フォルクスワーゲン、GMもそれぞれ、”もうすぐ、それほど高くなく、走行距離の長いEVを出す。”と宣言しています。これら全てがQ4に位置する車を出せるかどうかはまだわかりませんが、もし出せたら。。。



もし、”クオリティの高い、手頃な値段の、
走行距離が長いEV”が売りに出されたら。。。
誰も、二度とガソリン車を買いたいなんて思わないでしょう。そんなことを思う理由なんか全く思いつきません。


テスラ並のクオリティの、中流階級層にも手軽に買える車は、Pro/Con リストのProしかないように思えます。



手軽な値段の、ハイクオリティの、長距離走れるEVの、同レベルのガソリン車に比べての利点:

より走りが良い: EVのトルクは全く
瞬時、銃から玉が飛び出す勢い。ラグタイムがなく、足がペダルに触った瞬間に車が動く。ギアがないので、加速も完璧にスムーズ。ハンドリングも信じられないくらい良い。そして、静か。

より便利: ガソリンスタンドに行く必要なし。車のメンテに頻繁に行かなくていい。オイル交換なし。エンジンがないので収納スペースが増える。フッドの代わりにフランク(フロント・トランク)。

より安全: エンジンがないので、運転席の前の部分全てがクランプルゾーン(衝撃吸収帯)になる。モデルSが安全基準をぶっ飛ばした理由の一つ。


より安い: ガソリン、オイル、メンテなし。ガソリン代の変動に左右される必要なし。

よりヘルシー: 多くの健康障害を引き起こす都市のスモッグなし。

そして、環境崩壊、経済崩壊、ジオポリティカル危機を避ける為の解決策になる事を忘れてはなりませんね。


一方、手軽な値段の、ハイクオリティの、長距離走れるEVの、同レベルのガソリン車に比べての不利点:

マニュアルのスティックシフトを力いっぱい操りたい人(オープンロードで格好良くやりたい?)はそれができない。

年間に5日ほど長距離ドライブする時に、4時間毎に5分ほど止まる代わりに、3時間毎に30分ほど止まらなければならない。数時間毎に30分どうせ止まるのであれば、この不利点は無効。


しかし。。。EVはまだそこまで到達していません。今はまだ、正当な不利点があります。でも、後数年経ったら、EVは安くなり、バッテリーの走行距離も長くなり、スーパーチャージャーがどんどん出てきて、あちこちで使えるようになり、そして、技術が進むにつれ、充電時間も短くなります。。。
多分、何か見過ごしていることがあって、誰かが憤慨して指摘してくれかもしれません。)でも、これは確か。”ガソリン車時代は終わり、将来はEVの時代”だということ。どこをどう取っても明白です。


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