7.16.2015

エネルギー、車、テスラと変える世界 ---8

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以下は、このリンク先の記事 http://waitbutwhy.com/2015/06/how-tesla-will-change-your-life.html を私が勝手に解釈して書いています。オリジナルの内容にできるだけ沿ったつもりですが翻訳ではありません。


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エネルギーストーリー(その7)


その質問の答えを出すのに、Lawrence Livermore National Laboratory (LLNL) ローレンス・リバモア国立研究所が発行しているエネルギー・チャートの手を借りましょう。アメリカのデータは毎年更新されていて、その最新版を後で見ますが、その前に、2011年に出されたレポートを見てみましょう。このレポートには、2007年度の世界全体のエネルギー・フローチャートと、世界各国それぞれのフローチャートがあります。一見、ゴチャゴチャとややこしそうですが、実はとてもシンプル。各種エネルギー源がどれだけ(左側)、それぞれどのセクターに使われているか示してくれます。


下が、2007年度の世界全体のエネルギーフローです。


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単位PJはペタジュールです。1PJ=1000兆ジュール。

思ったこと:

ー 世界全体を見た時、一番顕著なのは、輸送セクターをほとんどが、石油(原油など)で賄われていることです。世界の交通輸送機関の94%は石油で動かされていて、特に先進国ではこの割合が上がります。

ー バイオマス(木、とうもろこしなど食べ物を蒸留した油、肥料など)もかなりの量使われていて、そのほとんどはアフリカを中心とした発展途上国です。

ー 右側をみると、かなりの量の廃棄エネルギー(グレー)があるのがわかります。廃棄エネルギーとは、効率が悪いため、熱などの形となって失われてしまうエネルギーのことです。特に目立ってパフォーマンスが悪いのは輸送セクターで、実際、燃やす燃料の四分の一しか役に立っていません。


次にフランスを見てみましょう。


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思ったこと:

ー 原子力がかなりの量を占めて、石炭は僅か。だから、二酸化炭素排出量は少ない。

ー 輸送セクターは、他の国と同じように石油に頼っています。

ー この記事では取り上げませんが、「化石燃料はジオポリティカルの不安要因になる」という問題も抱えています。フランスはその影響をもろに受ける国のうちの一つです。各国間の相互依存は、生産的だし大事なことです。でも、国が機能し続けられるかどうかを他の国に完全に頼るのはいいことではありません。化石燃料に頼り、輸入せざる負えない状況になって、現代は超依存関係があちこちで問題を引き起こす社会となりました。フランスの輸送セクターは完全に石油に依存し、その石油を完全に他国に頼っています。この状況がフランスの立場を弱くしています。アメリカは今そこまで依存していません。10年前は石油の60%を他国に頼っていましたが、その後、世界の三大石油生産国の一つになりました。EIA(US Energy Information Administration) は、2015年度のアメリカ石油消費の輸入への依存度は21%に留まると予測しています。また、輸入先の内訳を見ると、中近東からの石油輸入は意外と少ないく、サウジアラビアから12.5%、ペルシャ湾岸国全体でも20%。大半は西半球からで、最大の輸入先のカナダは37%、メキシコ、ベネズエラはそれぞれ9%です。


次は中国です。

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中国はエネルギー・モンスターです。何と言っても、産業モンスターですから。毎年、世界中の石炭燃焼量の半分を燃やしている石炭の怪物です。石炭消費量57,000 PJと言うのは、なんとフランスの全エネルギーフロー量の5倍。。。桁外れです。


次はサウジアラビアです。

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芸は一つだけって感じですね。莫大な量の石油を生産して、そのほとんどを輸出しています。


北朝鮮のエネルギーフローは、予想通りやっぱりなんか変です。


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他の国を含め、全世界のレポートはここにあります。もちろん、日本のレポートもありますので見てみてください。ただし、2007年度のデータだということをお忘れなく。レポートを出しているLLNLはアメリカの国立研究所で、この記事のオリジナルはNYに住むアメリカ人が書いています。次は、アメリカのデータと問題点を見てみましょう。